新*今日の漢字* 「送」
昨日夕方内孫たちが帰宅しまして、いつもの生活が始まりました。
寂しがっていた末っ子猫のいちごも・・・
上の孫に出くわすと耳を横に倒して「ヨーダ」の様な姿になりながら捕まっていました。
では・・・
新*今日の漢字*
「送」 音読み ソウ 訓読み おく(る)
画数 9画 部首 しんにょう
では常用字解で調べてみましょう。
形声 もとの字はそう(送の上部の2点が八)に作り、音符はそう(上下に八+天)。
そう(上下に八+天)は両手でものを奉じ、捧げる形で、「おくりものをおくる、おく
る」の意味がある。
金文の[毛公鼎(もうこうてい)]に「女(なんぢ)͡͡玆(こ)のおくりもの(上下に八+天)
を易(たま(賜))ふ」とあって、そう(上下に八+天)は送のもとの字である。
のち人などについても「おくる」の意味となる。
よう(イ+上下に八+夫(おくる))はのち媵(よう(おくる、新婦のつきそいとして
おくる、つきそい))の字となるが、そう(上下に八+天)・送・よう(イ+上下に八+
夫)・媵・よう(月+上下に八+夫+貝(おくる、あまり))は一系列の字である。
(白川静 常用字解 平凡社)より
次に字統を調べてみました。
形声 旧字はそう(送の上部の2点が八)に作り、そう(上下に八+天)声。
そう(上下に八+天)は両手でものを捧げ、人の奉ずる形で、送の初文。
[説文]二下 に「遣(おく)るなり」と訓する。
そう(上下に八+天)は金文の[毛公鼎(もうこうてい)]に「女(なんぢ)͡͡玆(こ)の
おくりもの(上下に八+天)を易(たま(賜))ふ」とあり、また[説文]人部八上 に
「よう(イ+上下に八+夫)は送るなり。~呂不韋(りょふゐ)曰く、有侁(いうしん)
氏、伊尹(いゐん)を以て女によう(イ+上下に八+夫)す」とあって、媵(よう)の
意に用いる。
そう(上下に八+天)は[玉篇]に火種を奉ずる形とするが、すべてのものを奉持する形で、
奏やよう(月+上下に八+夫+貝)系統の字はみなその形に従う。
[礼記(らいき)、曲礼(きょくらい)、上]「使者歸らんとするときは、則ち必ず拜して
門外に送る」とあり、送迎の意とするが、もとは送遣を本義とする字である。
そのもつものは丨(こん)を中肥の形に作るもので、貝あるいは玉(ぎょく)の類で
あろう。
これをもって人に贈遣し、また人を送迎するのは魂振(たまふ)り的な意味をもちものと
思われる。
よう(イ+上下に八+夫)は盤中にものを入れ、両手で捧げて人におくる形で、媵・
よう(月+上下に八+夫+貝)・勝などはみなその声義を承ける字である。
(白川静 新訂 字統(普及版) 平凡社)より
すみません、私の知識では出てこない字が多く、判づらい文になってしまいました。
「送」という字に含まれる「そう(上下に八+天)」という字が「両手でものを奉じ、捧げる形」
なので「おくりものをおくる、おくる」という意味があるのですね。
そしてのち人などについても「おくる」という意味に使われるようになったのですね。
いろいろ系列の字の解説をしましたが、「送」の意味は以上となりますね。
さて今日の一枚は・・・
先日バス停に近くで見つけた春の景色です。
暖かさで、パッカ~ンと開いたチューリップの向こうの春の小川の上で山桜が満開でした。
花粉症がなければ素敵な春なのに・・・と思う日々です。
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