新*今日の漢字* 「調」
今にも雨が降り出しそうな空模様です。
では・・・
新*今日の漢字*
「調」 音読み チョウ 訓読み しら(べる) ととの(う える)
画数 15画 部首 言
では常用字解で調べてみましょう。
形声 音符は周(しゅう)。
周に琱(ちょう(ほる))・凋(ちょう(しぼむ))の音がある。
周は方形の盾(たて)の形で、盾の表面全体に模様を美しく整えて彫刻した盾である。
[説文]三上 に「調は龢(わ(和))するなり」とあって、調和(互いがほどよくつりあう
こと)の意味とする。
龢は楽音のととのうの意味である。
「ととのう、ととのえる」の意味に用いるが、のち啁(ちょう(なく、あざける))と
通用して「あざける、からかう」の意味となる。
国語では「しらべる」の意味に用いる。
(白川静 常用字解 平凡社)より
次に字統を調べてみました。
形声 声符は周(しゅう)。
周に凋(ちょう)・琱(ちょう)の声がある。
周は彫飾のある方形の盾(たて)の象で、稠密(ちゅうみつ)の意がある。
[説文]三上 に「龢(わ(和))するなり」(段注本)とあって、調和の意とする。
[詩、小雅、車攻(しゃこう)]「弓矢(皀旡)に調(ととの)ふ」のように、和適の情態と
なることをいう。
その和適の状態が過ぎると、多言となり、調笑となり、調謔(ちょうぎゃく)となって、
嘲弄(ちょうろう)の意となる。
調はまた嘲(ちょう)・啁(ちょう)と通じ、欺弄の意をもつ。
租庸調に用いる調は、おそらく徴の意であろう。
召されて栄転するのを調召・調遷という。
調度の調も徴の意で、予定を立てて準備すること、ことに武器などを調達する意味に
用いる。
調達は阮籍(げんせき)の[楽論]に「陰陽調達す」のように、調和の意を含めた用法もある
が、もと、ものをえらび調えるいである。
調和・調戯のときは平声(ひょうしょう)、調召のときは去声(きょしょう)。
声によって訓義を異にする。
(白川静 新訂 字統(普及版) 平凡社)より
「調」は[説文解字]に「和するなり」とあり、「ほどよくつりあう」意味となり、「ととのう、っとの
える」の意味となるのですね。
私たちはあまり使いませんが啁という字と通用して「あざける、からかう」という意味にも使うよう
ですね。
字統の最後の方の「平声」や「去声」は中国語の発音のお話なので「中国では」のお話ではないかと
思います。
さて今日の一枚は・・・
枯れたの付け根辺りから、ムラサキシキブの芽が出てきました。
長年使用しているプランターが壊れそうなので、植え替え?鉢替えを検討中です。
はてさて、今年はきれいな実がなるでしょうか?
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