新*今日の漢字* 「都」
昨日自治会の元副会長さんから引き継ぎがありました。
回覧は29組、各戸配布は約400世帯分だそうで・・・
今更ながら、主人は頭が痛いと言い出しました。
では・・・
新*今日の漢字*
「都」 音読み ト ツ 訓読み みやこ
画数 11画 部首 おおざと
では常用字解で調べてみましょう。
形声 音符は者(しゃ)。
者に堵(と(かき))などの音がある。
者は曰(えつ(口(さい)の中に神への祈りの文である祝詞を入れた形))の上に木の枝
を重ね、その上に土をかけて作ったお土居(どい(土の垣))で、外部からの侵入者に
備えて作られた。
(都の右側の)おおざとは邑(ゆう)で、城中に人がいる形であるから、集落、むらの
意味となる。
周囲にめぐらしたお土居で守られている大きな集落を都といい、「みやこ」の意味と
なる。
みやこは人の集まるところであるから、「すべて」の意味に用いる。
また都雅(上品でみやびやかなこと)のように、「みやび」の意味にも用いる。
都の周辺にある農地を鄙(ひ(いなか))という。
(白川静 常用字解 平凡社)より
次に字統を調べてみました。
形声 声符は者(しゃ)。
者に堵(と)などの声がある。
者は祝禱を収めた器である曰の上に叉枝(さし)や土を加えて作った土垣、お土居(ど
い)で、堵の初文。
聚落(しゅうらく)の周辺にめぐらした土垣の要所に、呪禁(じゅきん)として呪符の書
を埋めた。
邑(ゆう(おおざと))は聚落の意。
都とは垣ををめぐらした都邑をいう。
[説文]六下 に「先君の舊宗廟(きうそうべう)有るを都と曰ふ」とし、「國を距(さ)る
こと五百里を都と爲す」という[司馬法]の文を引いている。
卜辞では国都・神都をみな邑と称しており、卜辞に殷(自らは商と称した)の都を
「大邑商(だいいふしやう)」という。
周(しゅう)初においても、[書、周書]の諸篇や金文にみえるものはみな邑・大邑・新邑で
あり、神都にはほう(上から草冠+ひとやね+方+廾)京・豊京(ほうきょう)といい、
宗廟の存するところは宗周(そうしゅう)といい、武装都市は成周(せいしゅう)のよう
にいう。
都は金文の[宗周鐘(そうしゅうしょう)]に至ってはじめてみえ、外族である𠬝子(ふくし)
の侵寇に対してこれを伐(う)ち、「厥(そ)の都をぼく(菐戈)伐(ばつ)す」と
ある。
堵をめぐらした武装都市をいうものであろう。
そこには人が聚居するので都集の意となり、また文化の中心となるもので、都雅の意と
なる。
[詩、小雅、都人士(とじんし)]に、その都振りが歌われている。
また鄙(ひ)に対していい、斉(せい)の鮑叔(ほうしゅく)の子孫が作った金文・・・
中略
都市とはもと都中の商賈(しょうこ)のおる所をいう。
古くは市は郊外に設けたものであった。
(白川静 新訂 字統(普及版) 平凡社)より
「都」は「土垣ををめぐらした大きな邑(ゆう)」をいうようですね。
「都」という字は古くは使われず金文の[宗周鐘(そうしゅうしょう)]の頃にはじめて使われた、少し
新しい字のようですね。
さて今日の一枚は・・・
昨年地植えにしたシランの花芽も出てきました。
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