新*今日の漢字* 「投」
今日は外孫を預かるので、この6時半頃に書き込みをはじめましたが・・・
ちょっと無理そうですね。
では・・・
新*今日の漢字*
「投」 音読み トウ 訓読み なげる
画数 7画 部首 てへん
では常用字解で調べてみましょう。
会意 手と殳(しゅ)とを組み合わせた形。
しゅ(木殳)は槍(やり)に似た武器のほこで、長さに二尺余りの杖(つえ)ぼこ。
鳥の羽飾りをつけたものであろう。
しゅ(木殳(杖ぼこ))を手に持って扱うことを投といい、杖ぼこで邪霊を殴(う)ち
祓うことをいう。
[春秋左氏伝(しゅんじゅうさしでん)文公十八年]に「諸(こ)れを四裔(しえい(四方の
はて))に投ず」とあり、邪悪の者を遠くへ追い払う、遠くへすてるの意味である。
「すてる、なげすてる、なげる」の意味に用いる。
(白川静 常用字解 平凡社)より
次に字統を調べてみました。
会意 手と殳(しゅ)とに従う。
[説文]殳字条三下に「しゅ(木殳)を以て人を殊(ころ)すなり」とあって、殳と殊は
同訓。
またその次条に「祋(たい)は殳なり」とあって、長さが丈二尺余、車上に植(た)て
る杖。
また次条にしゅ(木殳)をあげ、「軍中の士、持する所の殳なり」とあって、みな兵仗
(へいじょう)の類である。
投字条十二上には「擿(う)つなり」、また擿(てき)字条十二上に「一に曰く、投ぐ
るなり」とあって、投と擿は互訓。
やはり兵仗をもって人を擿つものである。
殳の上部の「しゅ」を[説文]三下 に「鳥の短羽」としており、
殳・しゅ(木殳)もみな同声であるから一系の字とみてよく、(殳の上部の)しゅが
もし羽の形ならば、殳はその羽飾りをつけ呪杖(じゅじょう)とみるべきであろう。
呪杖の殳を手に持ち、邪霊を殴(う)ち祓(はら)うことを投という。
殳で擿(う)つことが、投棄することを意味した。
[左伝、文十八年]「諸(これ)を四裔(しえい(四方のはて))に投ず」とあり、四凶を
放鼠(ほうざん)することをいうのが原義である。
のち投擲(とうてき)の意となる。
古代の歌垣に投果の俗があった。
(白川静 新訂 字統(普及版) 平凡社)より
字統の書き込み辺りから中断して19時半頃からの書き込みとなりました。
「投」はもとは「羽飾りをつけた呪杖で邪悪の者を遠くへ追い払う、遠くへすてる」という意味だっ
たようですね。
後の時代になって「すてる、なげすてる、なげる」の意味になったのですね。
さて今日の一枚は・・・
新しい写真が無いので、めったに写真に写らない真ん中猫の通称フク(あかふく)の写真です。
1年近く野良猫だったフクは機を見るのが鋭く逃げ足の速い猫です。
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