新*今日の漢字* 「農」
あ~2日休んでしまいましたね。
初日は孫から移った胃腸炎による体調不良でした。
2日目は治りかけた頃に実家の母が亡くなった連絡が入りそのまま横浜へ・・・
今日もいろいろな打ち合わせで出かけ、明日も湯灌で出かけます。
では・・・
新*今日の漢字*
「農」 音読み ノウ 訓読み ---
画数 13画 部首 辰(しんのたつ)
では常用字解で調べてみましょう。
会意 金文の字形は田と辰(しん)とを組み合わせた形。
辰ははまぐりなどの貝が足を出して動かしている形。
その貝の貝殻をうち欠いて木の先につけた農具(蜃器(しんき)という)で田を耕すこと
を農という。
甲骨文字は林・森と辰とを組み合わせた形で、蜃器で林野を切りひらくの意味となる。
田の形が誤って曲となり、農の形となったのであろう。
金文の[令鼎(れいてい)]に「耤農(せきのう)」という語があり、神へのお供え物を作る
神田の共同耕作の意味である。
農は「たがやす、農耕(田畑をたがやすこと)」の意味に用いる。
蜃器の辰を手(寸)に持つ形が辱で、草切(くさぎ)る(雑草を取り除く)の意味と
なる。
農耕は草切ることから始めた。
(白川静 常用字解 平凡社)より
次に字統を調べてみました。
会意 金文の字形は田と辰(しん)とに従う。
辰は蜃器(しんき)、貝で作った耕耨(こうどう)の器で、田と組み合わせて耕すことを
いう。
[説文]三上に のう(曲の部分が臼のような形の中央に囟、 下部は辰)を
正字として「耕す人なり」(段注本)と訓し、字をしん(晨の上部が臼)に従い囟
(しん)声とするが、声が合わず、[繋伝(けいでん)]に凶(きょう)声とするもまた声が
異なる。
金文の[令鼎(れいてい)]に「耤農(せきのう)」のことがみえ、神饌(しんせん)に供す
る神田の共同耕作、すなわち藉田(せきでん)の儀礼に関するもので、その字は田と辰と
に従う。
[説文]に重文として古文二、籀文(ちゅうぶん)一を録し、その一は林と辰とに従う。
卜文は林・森に従い、林野を辟(ひら)く意を示すものであろう。
辰は蜃器で、又(ゆう(寸))を加えて辱(草切(くさぎ)る)となる。
農事は忍耐持久を要することであるので「あつい」の訓があり、農声の字にはその意を
含むものが多い。
(白川静 新訂 字統(普及版) 平凡社)より
「農」は「蜃器(しんき)という農具で田を耕すこと」だったようですね。
字の形がいろいろあったようで、甲骨文字では林・森と辰とを組み合わせた形で、蜃器で林野を切り
ひらくの意味に使われていたようですね。
また、神田の共同耕作儀礼に関するものは田と辰で表されていたのですね。
さて今日の一枚は・・・
シランの花が咲き始めました。
中国の劉詩雯選手に伊藤選手が勝ちまして、平野選手が丁寧選手と戦っています。
頑張ってほしいですが、私は電池切れで寝むたくなってきました。
この辺で・・・・
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