新*今日の漢字* 「発」
一人住まいの実家には一番上の姉が泊まってくれました、感謝しかないです。
私は2週間ぶりの歯医者さんへ行って来ました。
お庭の生垣にバラの花が咲き乱れる素敵な病院です。
診察室からはアヤメが咲いているのも見えました。
では・・・
新*今日の漢字*
「発」 音読み ハツ ホツ 訓読み ---
画数 9画 部首 癶(はつがしら)
では常用字解で調べてみましょう。
会意 もとの字は發に作り、癶(はつ)と弓と殳(しゅ)とを組み合わせた形。
癶はもとはつ(止の左側に反転させた止)の形で、止(趾(あしあと)の形で、脚の
意味)を左右そろえる形であり、出発するときの姿勢である。
癶の下部は弓を射る形。
發とは開戦に先だってまず弓を射て開戦を知らせることをいう。
それでことを「はじめる、おこる」の意味となり、発動(活動を始めること、また、法律
による権利を行使すること)・発作(ほっさ(急に物事が起こること。病気の症状が急に
起こること))・発足(ほっそく(活動を始めること。また、出発。はっそくとも
よむ))という。
発見(初めて見つけ出すこと)・発明(理論などを新しく考え出すこと。また、機械など
を新しい考えにもとづいて作り出すこと)のように使う。
また、発覚(隠していた秘密や罪悪などがあらわれること)・発露(心の中に隠し持って
いたものや気持ちなどがあらわれること)のように、「あらわれる、あらわす、あばく」
の意味に用いる。
(白川静 常用字解 平凡社)より
次に字統を調べてみました。
会意 旧字は發に作り、はつ(止の左に反転させた止(癶))と弓と殳(しゅ)とに従う。
はつ(止の左に反転させた止(癶))は左右の足をそろえた形で、出発するときの姿勢で
ある。
癶の下部は弓を射る形。
攻撃に先だってまず矢を発し、開戦を告知する意であろう。
[説文]十二下 に「しゃ(身矢)、發するなり」と発射の意とするが、攻撃の合図として
発するのである。
射は儀礼的な意味をもつことが多く、[趾、小雅、賓之初筵(ひんししょえん)]に「彼
(か)の有的に發す」とあり、およそ儀礼を行う定めであった。
それでことをはじめる意となり、軍を発することをもいう。
[詩、斉風(せいふう)、載駆(さいく)]「齊子(せいし)(斉の姫君)、夕(ゆふべ)
に發す」、[戦国策、斉策(せいさく)]「將を發して之(これ)を撃たしめず」のように
いう。
中山王墓の字は立に従うており、立は儀礼の場所、そこより発足(ほっそく)する。
発足・発起(ほっき)の意より、夜明けを明発、また発動・発揮、新たに知られることを
発明、心より発することを発憤(はっぷん)・発心(ほっしん)、隠していたことがあら
われることを発覚、にわかに起こることを発狂・発作(ほっさ)という。
(白川静 新訂 字統(普及版) 平凡社)より
「発」のもとの字は「發」と書いて「攻撃に先だって矢を射て開戦を告知する」ことだったよう
ですね。
「はじめて、おこる」の意味から「発見・発明」そして「発覚・発露」のように「あらわれる、
あらわす、あばく」の意味もあるのですね。
さて今日の一枚は・・・
先日花が咲いていたブラックベリーの実が生り始めました。
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