新＊今日の漢字＊　「坂」

今日は外孫を預かりました。

では・・・

新＊今日の漢字＊

「坂」　音読み　　ハン　　　訓読み　　さか

　　　　画数　　　７画　　　部首　　　土

では常用字解で調べてみましょう。

　　形声　音符は反（はん）。

　　　　　反は厂（かん（崖の形））に手（又（ゆう））をかけて攀じ登ろうとする形。

　　　　　そのような崖のような地勢のところを坂といい、「さか」の意味となる。

　　　　　坂になっている道を坂道（さかみち）といい、傾斜が急な坂を急坂（きゅうはん）と

　　　　　いう。

　　　　　[説文]十四下　に阪（はん）を出して、「さか（土皮）なる者を阪と曰ふ。一に曰（いは）

　　　　　く、澤障（たくしゃう）なり」とあり、「さか」と「つつみ」の意味であるとする。

　　　　　ふ（（𠂤にもう一つ口のような形が付く）（こざとへん））はもとの形は　で、

　　　　　神が天に陟（のぼ）り降りするときに使う神の梯（はしご）の形であるから、その梯の

　　　　　あるような神聖な所に設けられている坂を阪というのであろう。

　　　　　坂は[説文]にはみえない字であり、阪がもとの字で、坂はのちに作られた字である。

　　　　　わが国では坂を用いることが多い。

（白川静　常用字解　平凡社）より

次に字統を調べてみました。

　　形声　声符は反（はん）。

　　　　　反は厂（かん（崖の形））に手（又（ゆう））をかけて攀援（はんえん）する（よじのぼ

　　　　　る）形で、坂とはそのような崖のような地勢のところをいう。

　　　　　[説文]十四下　に阪（はん）を録する。

　　　　　阪は神梯（しんてい）を示すふ（𠂤にもう一つ口のような形が付く（こざとへん））に

　　　　　従う字で、聖所に設けられている急坂である。

　　　　　坂は堤防を築いたところや、山脇（さんきょう）の坂道をなしているところをいう。

　　　　　阪が本字で、坂は[集韻]などに至ってみえる後起の字であり、阪と通用する。

　　　　　坂は主にわが国で用いる。

（白川静　新訂　字統（普及版）　平凡社）より

「坂」はもと「阪」と書かれていてのち「坂」の字が作られたようですね。

「坂」の字に含まれる「反」の意味から「崖のような地勢」のところをいうのですね。もちいられ　

「坂」の字は主に日本で用いられているのですね。

さて今日の一枚は・・・

柿の花を見つけました。

案外かわいい花です。