新*今日の漢字* 「板」
ただ今、静かな午前中です。
では・・・
新*今日の漢字*
「板」 音読み ハン バン 訓読み いた
画数 8画 部首 木
では常用字解で調べてみましょう。
形声 音符は反(はん)。
薄くそぎとった木片を板といい、「いた、ふだ、はんぎ」の意味に用いる。
金文は木に手に持った斧(おの)を加えている形があり、木を削り取ることを示し、それ
が板のもとの字であろう。
[説文]には板の字はみえず、[玉篇(ぎょくへん)]に「片木なり。版と同じ」とあるから、
おそらく板と版はもと同じ字であったものと思われる。
板と版は通用することが多く、はんぎ(木版印刷のために文字や絵を彫った板)を版木
(はんぎ)、または板木(はんぎ)とかく。
(白川静 常用字解 平凡社)より
次に字統を調べてみました。
形声 声符は反(はん)。
薄くそぎとった木片をいう。
反はその板のそりかえる意をもつものであろう。
金文の図象に、木に手斧(ちょうな)を加えている形のものがあり、木を削り取ることを
示す。
板は古い字書にみえず、古くは書版のように版の字を用いた。
[詩、小雅、鴻鴈(こうがん)]「百堵(ひゃくと)、皆(とも)に作(おこ)る」の[毛伝]
に「一丈を版と爲(な)す」とあるのは、版築のとき用いる一堵の版の大きさをいう。
また[秦風(しんぷう)、小戎(しょうじゅう)]に「其の板屋(ばんおく)に在りて 我
が心曲を亂る」とは、徳望のある武将が没して、板屋のつちにかりもがりすることを悼む
詩である。
[大雅、板(はん)]「上帝、板板として 下民、卒(ことごと)く癉(や)む」の[毛伝]
に「板板とは反するなり」とあって、道を失う形容の語とする。
板刻は木版、木版の本を板本(はんほん)という。
版と通用することが多く、もと同源の語とみてよい。
(白川静 新訂 字統(普及版) 平凡社)より
「板」も昨日の「坂」と同じく「説文解字(せつもんかいじ)」の作られた紀元100年の頃には
使われていなかったようですね。
そしてこちらの「板」は「版」と通用することが多かったようですね。
意味的には現代とさほど変わりがないようですね。
さて今日の一枚は・・・
梅の実もふくらんできましたね。
写真だけ見ると今年は豊作のようですが、全体的にはどうでしょうね。
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