新*今日の漢字* 「福」

我が家の三猫は外に対する興味の度合いが違います。

お姉さん猫のモモは以前はお出入り自由猫でしたので、外へ行きたくて仕方がありません。

真ん中猫のフクは一年間野良猫だったので外へは絶対に行きたくありません。

末っ子猫のいちごは興味はあるけど、怖くて一歩が踏み出せませんでした。

ところが、今朝上の孫が学校へ行くときに何を思ったのか、ドアを開け放して行ってしまいました。

私が気が付くまでの10分ぐらいの間にいちごは勇気を出して・・・

玄関の上がり框(かまち)の上を歩いていました。

朝からびっくりです。

長くなりました、では・・・

新*今日の漢字*

「福」 音読み  フク    訓読み ---

    画数   13画   部首  ネ(しめすへん)

では常用字解で調べてみましょう。

  形声 音符は畐(ふく)。

     畐は酒樽(さかだる)のように器腹がふくらんだ器の形。

     示は祭卓(神を祭るときに供え物を載せたりする机)の形であるから、神前に酒樽を供え

     て祭り、幸いを求めることを福といい、「さいわい、神のたすけ、たすけ」の意味に

     用いる。

     金文にふく(上下に宀+福)に作る字があり、祖先の霊を祭る廟(みたまや(宀))に

     酒樽を供え、服を求めて祭ることをいう。

     これによって幸いが与えられると考えられた。

     祭肉、ひもろぎ(神に供える肉や米など)を福といい、これを同族の間に分けることを

     致福という。

     神に供えたものを分けるのは、神の福禄(幸い)が与えられるのである。

(白川静 常用字解 平凡社)より

次に字統を調べてみました。

  形声 声符は畐(ふく)。

     畐は器腹のゆたかな酒樽(さかだる)などの器の形。

     示は祭卓の形で、神前に酒樽を供えて祭り、幸いを求めることを福という。

     [説文]一上 に「祐(たす)くるなり」、[繋傳(けいでん)]には「備はるなり」と、畳韻

     の字で解する。

     [広雅、釈詁(しゃくこ)]に「盈(えい)なり」というのは、器中にものの盈満する義を

     とる。

     金文に畐をそのまま福字の義に用いるものがあり、福・富の字は畐に従う。

     金文にまたふく(上下に宀+福)に作る字があり、宗廟(そうびょう)に酒樽を供えて

     祭り、福を求めることをいう。

     祭肉をも福といい、これをひもろぎとして同族の間に頒(わか)つ。

     これを致福という。

     [国語、晋語(しんご)]に「必ず速やかに祠(まつ)りて、福を歸(おく)れ」とあり、

     帰福ともいう。

     神に供えたものを頒つのは、共餐の儀礼にあたる。

     これによって、神の福禄がその人に与えられるのである。

     金文には降福・受福・多福・順福など、福禄に関する語が多く、祭祀(さいし)の目的と

     するところも、またその受福のためであった。

(白川静 新訂 字統(普及版) 平凡社)より

「福」に含まれる「畐」は「器の腹がふくらんだ器」の形だったのですね。

そして示は祭卓の形、ということで「福」は「神前に酒樽を供えて祭り、幸いを求める」ことだった

ようですね。

昔、「幸せは歩いてこない・・・」という歌がありましたが、儀礼に則って祭らなくてはいけない

ようですね。


さて今日の一枚は・・・

冬の間カクタスやオンシジウムの保護のために寒い玄関へ追いやられた植物たちに・・・

今までと違う変化がありました。

まず、先日から話題のハナキリンです。

毎年1個2個しか花が咲かなかったのに、今年はたくさん咲きました。

まだまだつぼみが準備をしています。

何が幸いするか分かりませんね。

ケセラおばさんの日々是好日

今日の漢字での常用漢字が終わりましたので・・・ 元々大好きな、空や植物や動物を見つめて行こうと思います。

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