新*今日の漢字* 「平」
今日は外孫を預かっています。
夕食を食べてから帰宅するそうです。
では・・・
新*今日の漢字*
「平」 音読み ヘイ ビョウ 訓読み たい(ら) ひら
画数 5画 部首 干(かん いちじゅう)
では常用字解で調べてみましょう。
会意 于(う)と八とを組み合わせた形。
于は手斧(ておの)の形。
八は木片の形。
手斧で木を平らかに削って木片が左右に飛び散る形が平で、「たいらかにする、たいら」
の意味となる。
平定(平らげること)、平安(無事でおだやかなこと)、平和・和平(おだやかでやわ
らいていること。戦争がなく、世の中がおだやかであること)、公平(すべて同じように
扱うこと)、平等(びょうどう(かたよりやさべつがなく、ひとしいこと))のように
用い、「たいらげる、おだやか、やすらか、ひとしい」の意味に用いる。
平の古音は便(べん)に近く、[書経(しょきょう)、尭典(ぎょうてん)]の「平章(べん
しやう)」(明らかにし治めること)を[史記、五帝紀]に「便章」としている。
ベンの音はおそらく手斧でうつときの音を写したものであろう。
(白川静 常用字解 平凡社)より
次に字統を調べてみました。
会意 于(う)と八とに従う。
于は手斧(ちょうな)の形。
八は木片の形。
手斧で木を削り、木片が左右に散る形で、平らかに削る意を示す。
[説文]五上 に「語、平らかに舒(の)ぶるなり。う(于の異体字)に從ひ、八に從ふ。八
は分かり」とあり、「爰禮(ゑんれい)の説なり」という。
爰禮は漢(かん)の平(へい)帝のとき、未央廷(びおうてい)で文字を討論した学者の
一人で、ときの小学元士であった。
小学は文字学。
[説文]の文字学派このときの成果をかなり取り入れている。
う(于の異体字)を語気と解するのもその一つであるが、于を感動詞に用いることからの
類想にすぎず、字形に即するものでない。
于は弓幹を正すそえ木のかたちであるから、手斧の形である于とは次元が異なる。
平の古音は便(べん)に近く、[書、尭典(ぎょうてん)]「百姓(ひゃくせい)を平章(べ
んしやう)」を[史記、五帝紀]に「便章」に、また[書、尭典]「東作(農耕)を平秩(べん
ちつ)せしむ」を[史記、五帝紀]に「便程」に、[詩、小雅、采菽(さいしゅく)]「平平
(べんべん)たる左右」を[左伝、襄(じょう)十一年]に「便蕃(べんばん)」に作る。
おそらく手斧をうつ音の擬声語であろう。
それにより平治・平定・平均の意となり、すべて安定した状態をいう。
[史記、張釈之(ちょうしゃくし)伝]に「廷尉(ていい(法務大臣))は天下の平なり」と
あり、至公至平にして、準則となるべきことをいう。
また平常・平生のように、日常のうちにあってかわらぬものをいう。
批評の意に用いるのは、至平の論の意である。
(白川静 新訂 字統(普及版) 平凡社)より
「平」はもともと「手斧で木を平らかに削って木片が左右に飛び散る形」だったのですね。
そして「たいらげる、おだやか、やすらか、ひとしい」の意味に使われるようになったようですね。
さて今日の一枚は・・・
数年前に100均で購入した観葉植物です。
キッチンとリビングの間のカウンターにあったときは緑色ばかりでしたが、
カクタスやオンシジウムに場所を取られて、玄関に移動したために、なんと購入当初のようにピンク
色の部分が現れました。
人生もそうですが、幸せはどこに転がっているのか分かりませんね。
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