新*今日の漢字* 「放」
今日は娘からの母の日のプレゼントでマッサージに行って来ます。
では・・・
新*今日の漢字*
「放」 音読み ホウ 訓読み はな(す つ れる) ほう(る)
画数 8画 部首 攵(のぶん ぼくづくり)
では常用字解で調べてみましょう。
会意 方と攴(ぼく(攵))とを組み合わせた形。
方は横にわたした木に死者をつるした形で、邪悪な霊を祓(はらう)うためのまじない
として境界のところにおいた。
攴はうつの意味であるから、方を殴(う)つ形が放で、邪霊を追放する(追い払う)儀礼
をいう。
それで「はなつ、しりぞける、つきはなす、はなす」の意味となる。
また放縦(ほうじゅう(きままなこと。ほしいまま。ほうしょうともよむ))、放漫・
放慢(自分勝手なこと)のように「ほしいまま」の意味にも用いる。
・・・後略(関連文字に関してなので省略しました)・・・
(白川静 常用字解 平凡社)より
次に字統を調べてみました。
会意 方と攴(ぼく)とに従う。
方は架屍(かし)の形。
これを殴(う)って邪霊を放逐する呪儀(じゅぎ)を、放という。
[説文]四下 に「逐(お)ふなり」訓し、方声とするが、方は殴撃を加える対象としての
架屍である。[繋傳(けいでん)]に「古者(いにしへ)臣、罪有るときは、之(これ)遠
きに宥(ゆる)すなり。當(まさ)に方は亦聲(えきせい)なりと言ふべし」と、方を
遠方の意を含むと解するが、放とは追放の儀礼をいう。
道路において巫女(ふじょ)を殴つことを微、長髪の人を殴つ儀礼を徴、また傲(ごう)
という。
傲の字のうちに、放の字形を含む。
辺徼(へんきょう)におけるその儀礼を徼(きょう)といい、放の上に白骨化した頭蓋骨
(ずがいこつ)の白を加えた敫(きょう)の形に従う。
敫の形に従う徼・竅(きょう)・檄(げき)はみなその声義を承け、辺徼における追放の
儀礼に関する字である。
[書、舜典(しゅんてん)]に四凶を四方に放鼠(ほうざん)する神話をしるし、「驩兜
(くわんとう)を嵩山(すうざん)に放つ」とあり、放ってその辺境の呪鎮とする。
放とは、祭梟(さいきょう(首祭り))をもって境界の呪鎮とする儀礼をいう。
(白川静 新訂 字統(普及版) 平凡社)より
常用字解で省略した部分ですが、参考になるかと思い、字統では書いてみました。
「放」に含まれる「方」は「横にわたした木に死者をつるした形」そして「攵」は「うつの意味」
で、「放」は「土地の境界で、横にわたした木につるした死者を殴(う)つ形で、邪霊を追放する
(追い払う)儀礼」を表す字だったようですね。
今の日本人の感覚では「いかがなものか」と思う儀式ですが、科学の進んでいない古い時代では
こうするしかなかったのでしょうね。
さて今日の一枚は・・・
2種類のブルーベリーの実です。
右側の物は大粒のタイプで、左側は普通サイズのものです。
大きさを取るか、数を取るか、ということでしょうか。
どちらもどのぐらいのサイズになるか楽しみです。
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