新*今日の漢字* 「由」
まだ雨は降りだしていないようですが、午後には雨模様となり、
明日には大荒れの天気になるらしいです。
今日は実家に行って来ます。
では・・・
新*今日の漢字*
「由」 音読み ユ ユウ ユイ 訓読み よし
画数 5画 部首 田
では常用字解で調べてみましょう。
象形 もとの形はおそらく卣(ゆう)。
瓢瓢箪(ひょうたん)の類(ひさご)の実が熟して溶け、殻の中がからっぽになった形で
ある。
由は[説文]にはなく、その由来(ゆらい(いわれ、来歴))を知りがたい字であるが、
青銅器の卣(さかだる)の形と似ており、おそらく卣がもとの字であろう。
「よる、よし、もちいる」の意味に用いるのは、その形を借りる仮借(かしゃ)の用法で
ある。
瓢箪の類のみが熟して油(あぶら)のような状態になったものを油という。
由は中がからっぽになったもので、中がからっぽで回転するものを軸といい、熟して油状
になったものを抜き取ることを抽という。
国語絵は「よし」とよみ、ご病気の由(よし(とのこと))、由(よし(りゆう))も
なく反対するようにいう。
(白川静 常用字解 平凡社)より
次に字統を調べてみました。
象形 初形は卣(ゆう)。
瓠(ひさご)の類のみが熟して溶け、殻の中がからになった形。
油の初文。
[説文]に由の字がみえないが、[説文]由(ゆう)声の字十九字を収めているから、字を脱し
たものであろう。
由は青銅器の卣の形と似ており、卣が初文であろう。
「よる、用いる、ゆく、なお」など多くの訓義がるが、みな仮借(かしゃ)。
[詩、小雅、小弁(しょうはん)]「君子易(かろがろ)しく言を由(もち)ふること無
かれ」は、用・庸の仮借。
また[論語、為政(いせい)]「其の由(よ)る所を觀(み)る」は繇(よう)の字義、それ
により由来・(ゆらい)・理由・由縁(ゆえん)の意となる。
抽(ちゅう)・紬(ちゅう)は中のものを引き出す意。
宙・軸は中が空虚となる意で、みな卣の殻の中がからになる意の引伸義である。
(白川静 新訂 字統(普及版) 平凡社)より
「由」は象形だったのですね、まずそこに驚きました。
「由」はもとはおそらく「卣」だったようですね。
そしてその「卣」は「瓢箪の仲間の実が熟して中が溶けて、中身がからっぽになったもの」をいった
ようですね。
そして、仮借や引伸の義でいろいろな意味となっているのですね。
さて今日の一枚は・・・
冬の間キッチンの窓辺にいたサボテンを外へ出しました。
先日の陽ざしを浴びて元気そうに見えるのはわたしだけでしょうか。
人間の思いだけで部屋の中に置いてありますが、「やはり野に置け蓮華草」ではないですが、
サボテンは日差しの中が似合いますね。
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