新*今日の漢字* 「有」
今のところ曇り空ですが、30度ぐらいの暑さなるそうです。
では・・・
新*今日の漢字*
「有」 音読み ユウ ウ 訓読み あ(る)
画数 6画 部首 月
では常用字解で調べてみましょう。
会意 又(ゆう)と月とを組み合わせた形。
又は右手の形で、月は肉の形。
有は祭肉を手に持って神に供える形で、神にすすめるの意味となる。
有が侑(ゆう(すすめる))のもとの字である。
有は祭肉を手に持つ形であるから、「もつ、たもつ、ある」の意味に用いる。
「ある」の意味には、主として甲骨文字は又、金文は有・在を使う。
(白川静 常用字解 平凡社)より
次に字統を調べてみました。
会意 又(ゆう)と月とに従う。
又は右手の形、月は肉の形。
祭肉を手にもって神に侑(すす)める意。
[説文]七上 に「宜(よろ)しく有るべからざるなり」とし、「春秋傳(しゅんじゅう
でん)に曰く、日月(月の字は衍文(えんぶん))之(これ)食する有り」の例を引き、
有とは異変のある意とするが、それは[春秋]の記載法の問題にすぎない。
卜文には又を有の意に用い、金文には[大盂鼎(だいうてい)]「天の有する大命」「四方
を匍有(ふいう)す」のように、保有の意に有を用いる。
また[毛公鼎(もうこうてい)]に「有周」のような使い方がみえる。
(白川静 新訂 字統(普及版) 平凡社)より
「有」はもともと「又(右手)と肉の形」だったのですね。
「お供えのお肉を右手に持って、神にすすめる」という意味だったようですね。
意味としては「もつ、たもつ、ある」となります。
この中の「ある」は甲骨文字では「又」で金文では「有・在」で表されていたのですね。
ちなみに「在」は神の在る所の「才」と聖器としての鉞(まさかり)の「士」を組み合わせた字で
「聖器の鉞で神聖な地としてあることを確認する」という意だそうです。
どちらの字も本来は「神有りき」のことばだったのですね。
さて今日の一枚は・・・
先日花のなくなってしまった玄関にブーゲンビリアとスパティフィラム を植えました。
なにぶんにも西日しか当たらない悪条件なので、がんばって咲いてくれるとよいな~と思います。
0コメント