新*今日の漢字* 「陽」
今日は昼過ぎからポツポツと雨が降り出しました。
大阪の地震の大きさに驚いています。
ニュースでは大きな病院の一部で断水や停電が起きていると言っていました。
いつどこで起きるのか分からない地震は他人ごとではありません。
また備えを確認しなくてはいけませんね。
では・・・
新*今日の漢字*
「陽」 音読み ヨウ 訓読み ーーー
画数 12画 部首 こざとへん
では常用字解で調べてみましょう。
形声 音符は昜(よう)。
昜は台の上に霊力の力を持つ玉(ぎょく(日))を置き、その玉光が下方に放射する形。
玉光には、人の精気を盛んにし、豊かにする魂振(たまふ)りの働きがあるものと
された。
ふ(𠂤+もう一つ四角(こざとへん。もとの形は(縦棒に三角の旗が3個ついているよう
な形)))は神が天に陟(のぼ)り降りするときに使う神の梯(はしご)の形。
陽はその神梯(しんてい)の前に玉を置き、神の威光を示す字である。
玉光を閉ざす形が陰である。
陽はのち「ひ、太陽」の意味となり、陽光(太陽の光)の及ぶところから、「あたた
かい、山のみなみ、みなみ、川のきた、きた」の意味に用いる。
また佯(よう(いつわる))と通じて、「いつわる」の意味に用い、陽狂(いつわって
狂気をよそおうこと。佯狂(ようきょう))・陽言(うつわって言うこと)という。
(白川静 常用字解 平凡社)より
次に字統を調べてみました。
形声 声符は昜(よう)。
昜は台上の玉(ぎょく)の光が下方に放射する形。
玉光には魂振(たまふ)りとしての呪能があるとされた。
ふ(𠂤+もう一つ四角(こざとへん。もとの形は(縦棒に三角の旗が3個ついているよう な形)))は神が陟降(ちょくこう)する神梯(しんてい)の形。
陽はその神梯の前に玉をおく形で、神の威光を示す字である。
[説文]十四下 に「高明なり」とし、昜声とするが、もとより亦声(えきせい)の解をなす
べきである。
陰陽はもと侌昜(いんよう)としるした。
昜を[説文]勿(ふつ)部九下 に「開くなり」とし、日と一と勿の会意とするが、日は玉の
形、下はその光の放射する意。
玉光によって清め、霊威を高めることを示す。
その霊のはたらきを、また陽という。
[荘子、斉物論(せいぶつろん)]「死の近きの心、復(また)陽せしむる莫(な)きなり」
とは、一陽の来復しがたい意である。
太陽は陽気の根源で、[詩、小雅、湛露(たんろ)]「陽(ひ)に匪(あら)ざれば晞(か
わ)かず」、[豳風(ひんぷう)、七月]「春日載(すなは)ち陽(あたた)かなり」は太陽
・陽光をいう。
陽光の及ぶところを陽といい、山にあっては南、川にあっては北岸をいう。
金文の[虢季子(かくきし)白盤(はくばん)]に「洛(らく)の陽(きた)に」とみえる。
色をもっていえば赤であるから、[詩、豳風、七月]「我が朱、孔(はなは)だ陽(あか)
し」のように用いる。
陰・陽がいずれも神の梯の形である「ふ(こざとへん)」に従うのは、聖所における魂振
りの儀礼のしかたを示す字であるからであろう。
陰陽相対し、陽の属性とするところは、みなその訓義として用いられ、明なり、顕なり、
開なり、清なり、吉なり、尊なり、大なり、高なり、温なり、暖なり、乾なりなどの
訓がある。
ほかに佯(よう)ようと仮借通用する。
(白川静 新訂 字統(普及版) 平凡社)より
「陽」に含まれる「昜」は「台の上に霊力の力を持つ玉(ぎょく(日))を置き、その玉光が下方に放射する形」だったのですね。
そして「陽」は「神梯の前に玉をおく形で、神の威光を示す字」だったのですね。
さて今日の一枚は・・・
これも先日実家へ行った時に見つけた花です。
なんの花でしょうね。
モクゲンジという花でしょうか・・・
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