新*今日の漢字* 「列」
昨日に引き続き、暑い日になっています。
昨日アップしたクサキボタンは持ち主のお宅に頼まれた方が立派な草刈り機でなぎ倒しています。
1mぐらいに成長していたので、視界は開けましたが独特の香りが漂っています。
では・・・
新*今日の漢字*
「列」 音読み レツ 訓読み ---
画数 6画 部首 リ(りっとう)
では常用字解で調べてみましょう。
会意 れつ(上下に巛+夕)と刀(りっとう)とを組み合わせた形。
れつ(上下に巛+夕)は人の首を切り、頭髪の残っている頭骨の形。
これに刀を加えた列は胴体と頭部を切り分けることをいい、「わける」の意味となる。
またその頭骨を並べることを列といい、「ならべる、ならべおく、つらねる」の意味と
なる。
殷(いん)代の墓には断首坑が多く、首を切断して、胴体と頭部を各々別に十体ずつ一つ
の坑(あな)に埋め、数十坑にわたってその坑を並べている例がある。
聖域の出入口に断首坑を設けて呪禁(悪邪を祓(はら)う呪(なじな)い)とすることを
遮迾(しゃれつ)という。
迾にはさえぎるの意味がある。
(白川静 常用字解 平凡社)より
次に字統を調べてみました。
会意 れつ(上下に巛+夕)と刀とに従う。
れつ(上下に巛+夕)は断首の象。
頭骨になお頭髪の存する形である。
[説文]はれつ(上下に巛+夕)十一下 を「水流るることれつれつ(上下に巛+夕)なり」
と水流の意とし、列四下 に「分解するなり」と訓しれつ(上下に巛+夕)声とするが、
列は頭部を截(き)る形で、[詛楚文(そそぶん)]の字形も意象である。
断首してこれを列する列という。
[大戴礼(だたいれい)、曾子天円(そうしてんえん)]「割・列・禳(じやう)・瘞(え
い)」の[魯弁(ろべん)注]に「列はひょく(左から畐+リ+畐)辜(こ)なり」とみえ、
ひょく(左から畐+リ+畐)辜(こ)とは犠牲を割いて悪邪を祓うことをいう。
いま列を陳列、裂を分解・割裂の字とするが、裂は裂帛のことをいう字である。
れつに割裂と陳列との意があり、遮迾(しゃれつ)のことをいう。
すなわち断首して呪禁(じゅきん)としてその聖域の出入のところに埋める意で、列は迾
悪邪をさえぎる義をももつ字である。
殷(いん)墓の断首坑がその遮迾とよばれるものと考えられる。
殷墓の例では、断首と残身を珏十個ずつ一坑中に埋め、数列にわたって並べられており、
そこより陳列の意が生まれる。
のちその列におくことをいい、列次・列記・列宿・列第・整列のように用いる。
また時間的に遡(さかのぼ)って、列世・列代・列朝のようにいう。
白川静 新訂 字統(普及版) 平凡社)より
怖い話が出てきましたね。
「列」は「人の首を刀で切り離す」や「その首をならべる」ことをいったようですね。
残虐なようですが、当時の人びとはそうすることでしか、邪悪な物からいろいろなものを守れないと
考えていたのでしょう。
今の世の中に生まれてよかったと思います。
さて今日の一枚は・・・
6月12日に植えたスパティフィラムですが、西日があたるのがいけなかったのか・・・
花びらのようにみえる仏炎苞といわれるところが、白から緑色(中央やや上部)になっているものが
あります。
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