新*今日の漢字* 「路」
今日も外孫を預かていました。
では・・・
新*今日の漢字*
「路」 音読み ロ 訓読み じ
画数 13画 部首 足
では常用字解で調べてみましょう。
形声 音符は各(かく)。
各に賂(ろ(まいない))・輅(ろ(くるま))の音がある。
各は口(さい(神への祈りの文である祝詞を入れる器))を供えて祈り、神の降下を求め
るのに応(こた)えて、天から神が降(くだ)ることをいう。
それに足を加えた路は、神の降る「みち」をいう。
[説文]二下 に「道なり」とある。
異族の人の首を持ち、その呪力(じゅりょく(呪(のろ)いの力))で邪霊を祓(はら)
い清めたところを道といい、道路とは呪力によって祓い清められたみちをいう。
路は「みち」の意味のほかに、路車(諸侯の乗る馬車)・路寝(天子や諸侯の正殿)およ
うに、天子や諸侯のことに関して用いるのは、路がもと神の降る道であったからで
あろう。
天子の車を輅(ろ(くるま))という。
(白川静 常用字解 平凡社)より
次に字統を調べてみました。
形声 声符は各(かく)。
各に賂(ろ)・輅(ろ)の声がある。
各は祝禱(しゅくとう)して神をよぶのに応(こた)えて、神霊が降下することを示す字
で、路とは神の降る道をいう・
[説文]二下 に「道なり」とあり、会意とし、[繋伝(けいでん)]に各声とする。
道は異族の者の首を携えて道路を祓(はら)い、先導することを示す字であり、路は祝禱
、途は大きな針の形である余を呪器(じゅき)として道を祓うことを意味する。
道・路・途はすべて、道路を修祓(しゅうふつ)する儀礼に関している。
路寝・路門・路車など、天子の御寝(ぎょしん)や駕御(がぎょ)のものに路を冠して
いうのは、路が神を降(くだ)す儀礼に関する字であるからであろう。
天子の車を大輅(たいろ)という。
輅は路の声義をとる字である。
白川静 新訂 字統(普及版) 平凡社)より
「路」はもともと「口(さい)を供えた祈りに応えて天から神が降下するみち」のことだったよう
ですね。
のち天子や諸侯などに関することばにも「路」の字が使われるようになったのですね。
そして今では一般庶民の道などにも使われているのですね。
さて今日の一枚は・・・
娘がお土産に買ってきてくれました。
ローカルなドーナッツです。
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