新*今日の漢字* 「塩」
午前中に上階の自分の部屋で片付けをしていました。
下りて来れば1階は涼しい気がします。
では・・・
新*今日の漢字*
「塩」 音読み エン 訓読み しお
画数 13画 部首 土
では常用字解で調べてみましょう。
形声 もとの字は鹽に作り、鹵(ろ)は籠(かご)の形の器に塩を入れた形。
音符は監(かん)であるが、監には覧(らん(みる))・濫(らん(はびこる))の音も
あり、檻(かん(おり、てすり))・艦(かん(いくさぶね))の音もあり、鹽(えん)
の音もある。
中国の河東(今の山西省)の͡盬池(こち)では多くの塩が採れたことから、盬池の鹵
(塩)であるというので監の形を残したのかもしれない。
(白川静 常用字解 平凡社)より
次に字統を調べてみました。
形声 旧字は鹽(えん)に作り、監(かん)声。
見母(けんぼ)の監のKが脱落したものと思われる。
[説文]十二上 に「鹹(かん)なり」とし、「古者(いにしへ)、宿沙(しゅくさ(人名))
初めて煮海鹽(しゃかいえん)を作る」という事物起源説をあげている。
[左伝、襄(じょう)二年]に夙沙衛(しゅくさえい)という者があり、古帝王の大庭氏の末裔で
あるとし、宋(そう)の王応麟(おうおうりん)の[困学紀聞(こんがくきぶん)、十]に引く
[魯連子(ろれんし)]にも古の善く漁するものとして宿沙(しゅくさ)く(懼のリッシンベン無
し)子(し)の名がみえている。
おそらく古く塩人たちの奉ずるその職業神のなであろう。
[玄応音義(げんおうおんぎ)]に、[説文]のこの条になお「天生を鹵と曰ひ、人生を鹽と曰ふ」
という文があったとする。
天生とは塩池の塩の類であろう。
[左伝、成六年]に「郇瑕氏(しゅんかし)の地に居(お)らん。沃饒(よくぜう)にして盬
(こ)に近し」とあり、[服虔(ふくけん)注]に「盬とは鹽池なり」とみえるもので、いわゆる
河東の塩池。
[周礼(しゅうらい)、天官、塩人]にその塩を祭祀(さいし)に供したことがみえている。
塩は俗字であるが、いま鹽の常用漢字とする。
白川静 新訂 字統(普及版) 平凡社)より
まず驚いたのは「塩」はもとは俗字だったのですね。
そしてもとの字の「鹽」の中の「鹵」という字は「かごの形の器に塩を入れた形」だったのですね。
そしてもともと河東の盬池(こち)という所で塩が採れたので、盬池でとれた塩という意味で
「古」の代わりに「鹵」を入れた?ようですね。
さて今日の一枚は・・・
先日植木鉢に植えてあげたホウセンカはどうなったかな?とカメラを向けてみました。
??
なんと!セロテープが巻いてあります。
上の孫がさわって折ってしまったしまったのでしょうか?
今度折を見て聞いてみようと思います。
0コメント