新*今日の漢字* 「覚」
今日は主人の母の命日だったので、お墓参りへ行きました。
夏なので、ゼリーでも・・・と思っていたのですが、義姉が現金が良いと言い出し、
ご仏前を持って行きました。
受け取った義兄の家では「あらまあ、普通の命日なのにね」とびっくりしていました。
では・・・
新*今日の漢字*
「覚」 音読み カク 訓読み おぼ(える) さ(ます める)
画数 12画 部首 見
では常用字解で調べてみましょう。
形声 もとの字は覺に作り、音符はかく(覺の見を抜いたもの)。
学校の校舎は棟に千木(ちぎ(交叉(こうさ)した木))があり、(上下に×(ばつ)+
介のような字)學のもとの字。
教え導くので左右の手(𦥑(きょく))を加えてがく(覚の見を抜いたもの)となり、
その下に学ぶ子を加えて學となった。
がく(覺の見を抜いたもの)には学ぶという意味があり、学ぶことによって知見(知識)
が得られるので、がく(覺の見を抜いたもの)の下に見を加えて知覚(さとること)の字
に用いる。
「さとる、めざめる、さめる」の意味に用いる。
国語では「おぼえる」とよみ、顔を覚える、身に覚え(心当たり。また、経験)がないの
ように使う。
(白川静 常用字解 平凡社)より
次に字統を調べてみました。
形声 旧字は覺に作り、見の上部が声符。
上部は學(学)の従うところと同じで、それが学の初文であった。
學・覺はそれに子・見をそえた形である。
[説文]八下 に「寤(さ)むるなり」とあって、眼ざめる意とする。
[詩、王風(おうふう)、兔爰(とえん)]に「尚(えがは)くは寐(い)ねて覺(さ)む
ること無からん」と世苦の厳しさを歌う。
[左伝、成十年]「晉侯、大厲(鬼)を夢む。~公、覺(さ)めたり」、[荘子、斉物論(せ
いぶつろん)]「且つ大覺有り。而るに後、此の大夢なることを知るなり」などみな目覚め
ることをいう。
覚知・発覚・覚悟・覚道などはその転義。
その人を覚者といい、[左伝、襄(じょう)二十一年]「夫子(ふうし)は覺者なり」のよう
にいう。
「覚え書き」のように記憶の意に用いるのは、国語の用法である。
白川静 新訂 字統(普及版) 平凡社)より
覺から見を抜いた「がく」には学ぶという意味があり、学ぶことによって知見(知識)が得られるの
で、がく(覺の見を抜いたもの)の下に見を加えて知覚(さとること)の字に用いるのですね。
そして、「覚え書き」のように記憶の意に用いるのは、日本での用法のようですね。
さて今日の一枚は・・・
今朝玄関に来たお客様です。
ナナフシ様のご訪問でした。
0コメント