新*今日の漢字* 「求」

台風の影響でしょうか、雨が降っています。

早々に上の孫のホウセンカは玄関の中へ取り込みました。

では・・・

新*今日の漢字*

「求」 音読み  キュウ    訓読み もと(める)

    画数  7画    部首  水

では常用字解で調べてみましょう。

  象形 剥ぎ取った獣の皮の形。

     その皮をなめして(毛と脂肪(しぼう)を取り去って柔らかくして)毛皮の服にしたもの

     が裘(きゅう)で、求は裘(かわごろも)のもとの字である。

     求は古く「もとめる」の意味に使われる。

     それはこの獣の持つ霊力によって祟(たたり)を祓(はら)い、望むことが実現するよう

     に求めるからである。

     もし災いを免れようとするときは、この獣の皮を殴(う)って災いが減少することを求め

     た。

     それを救といい、救済する(すくう)の意味である。

(白川静 常用字解 平凡社)より

次に字統を調べてみました。

  象形 呪霊(じゅれい)をもつ獣の形。

     また獣皮を剥いだ形で、裘(きゅう)の初文。

     [説文]に求字を収めず、裘字条八上 に重文として求の字形を出し、「古文、衣を省す」と

     いう。

     求と裘とを一字とするものであるが、二字を通用することはほとんどない。

     金文には、[君夫(くんぷ)き(皀+殳)]「乃(なんぢ)の友をしょく(贖の貝→イ(にん

     べん))求(きゅう)(贖(つぐな)う)せよ」、・・中略・・のように贖うの義に用い

     る。

     ・・中略・・のように、後期には求得の義とする。

     裘(かわごろ)もの字には、必ず裘の字を用いる。

     求に贖求(しょくきゅう)・求得の義があるのは、おそらく救の字義と関連する所が

     あろう。

     救は呪霊をもつ獣の求を殴(う)つことを示す字。

     これを殴つことは、祟(たたり)をなす呪霊をもつ祟(すい(獣形))を殴つことが殺

     (さい)で、これによって祟を減殺(げんさい)することができるように、祟をなす呪霊

     をもつ獣の求を殴ってその災禍を救うことができるという、共感呪術的な方法を示す字で

     ある。

     求はのち求得・要求の意にのみ用いる。

白川静 新訂 字統(普及版) 平凡社)より

「求」は「皮をなめして毛皮の服にしたものの裘(きゅう)のもとの字」だったのですね。

そしてなぜ「もとめる」という意味になるかというと「獣の持つ霊力によって祟(たたり)を祓(は

ら)い、望むことが実現するように求める」ということのようですね。

のち、求得・要求の意味にのみ用いるようになったのですね。


さて今日の一枚は・・・

「台風が来る前に」ということで夏の風物詩とでもいうのでしょうか。

昨日、ママさんの提案でスイカ割をしました。

叩く棒が無く家にあった麺棒だったので、スイカは何度たたくても割れず、へこんだりしてボコボコ

になったスイカを孫たちと美味しくいただきました。


ケセラおばさんの日々是好日

ケセラおばさんの日々是好日

今日の漢字での常用漢字が終わりましたので・・・ 元々大好きな、空や植物や動物を見つめて行こうと思います。

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