新*今日の漢字* 「救」

今日も暑いです、台風の雨の影響でしょうか、蒸し暑いです。

では・・・

新*今日の漢字*

「救」  音読み  キュウ    訓読み  すく(う)

     画数   11画    部首  攵(のぶん・ほこづくり)

では常用字解で調べてみましょう。

  会意 求と攴(ぼく(攵))とを組み合わせた形。

     攴にはうつという意味がある。

     求は裘(きゅう(かわごろも))のもとの字で、剥ぎ取った獣の皮の形。

     この獣は霊の力を持つ特別の獣であり、その皮を殴(う)つことによって、その獣を使っ

     て加えられた呪(のろ)いや祟(たたり(災い))を祓(はら)うことが出ると考えら

     れた。

     祟をひき起こす獣と同じ獣を殴って、その祟りを祓うというのは共感呪術(きょうかん

     じゅじゅつ)といわれる方法である。

     救はこの呪術によって祟を免れ救われることを示す字で、「すくう、たすける」という

     意味をもつ字である。

(白川静 常用字解 平凡社)より

次に字統を調べてみました。

  会意 求と攴(ぼく)とに従う。

     攴(攵)はうつ意。

     求は呪霊をもつ獣の形。

     これを殴(う)つのは、その呪霊を駆使して、他から加えられる呪詛(じゅそ)を免れる

     ための共感呪術的な方法を示す。

     殺が祟(たたり)をなす獣を殴(う)って、その祟禍(すいか)の減殺(げんさい)を

     求める共感呪霊的な方法であるのと同じ。

     [説文]三下 に「止(とど)むるなり」とし、求声とするのは、求の形義を全く理解しない

     ものである。

     このような呪儀としては、かいかい(亥+殳・巳+攵)のように、のち剛卯(ごうぼう)

     とよばれる魔よけの呪符として伝えられるものもあった。

     救・殺なども字の初形初義が忘れられて、その呪的な性格は失われ、一般的に救助・救済

     ・救荒のように用いられる。

     救の字形に近いものに述・術があり、朮(じゅつ)もまた呪霊をもつとされる獣の形で、

     主として道路の呪儀に用いられた。

     述は遂行、術はいわゆる方術で、のち呪儀の全体をいう語となった。

     方も架屍(かし)の象で、古代の祭梟(さいきょう(首祭り))をいう。

 白川静 新訂 字統(普及版) 平凡社)より

「救」はもとは「霊力のある獣の皮を殴つことによって、その獣を使って加えられた呪いを祓うこと

が出る」と考えられっていたようですね。

この呪術によって祟を免れ救われることを示す字で、「すくう、たすける」という意味となるのです

ね。

字形の近い述・術も呪霊をもつ獣の形のようですね。


さて今日の一枚は・・・

ディスプレー用の漢字をラミネートしました。

お天気も気になりますが、個人的にはこちらも気になります。


ケセラおばさんの日々是好日

今日の漢字での常用漢字が終わりましたので・・・ 元々大好きな、空や植物や動物を見つめて行こうと思います。

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