新*今日の漢字* 「挙」

昨日の夕涼み会は心配されたお天気も何とか雨も降らず・・・

私の漢字のパフォーマンスも子ども十数人が参加してくれて何とか無事に終わりました。

昨日の写真のいびつな「×」は漢字の「學」の字の上部中央の×が表す、神聖な建物の意味の

千木(ちぎ)で、子どもとおとなの二人で「學」の字を作る際に使用しました。

では・・・

新*今日の漢字*

「挙」 音読み  キョ    訓読み  あ(げる がる)

    画数  10画    部首  手

では常用字解で調べてみましょう。

  会意 もとの字は擧に作り、與(よ(与))と手とを組み合わせた形。

     與は与(よ(二本の象牙を組み合わせた形))を四本の手で支える形で、協力して持ち

     運ぶの意味である。

     それにさらに手を加えて与を高く持ち挙げるのが挙で、「あげる、ささげる」の意味と

     なる。

     それで物を捧げて儀式や行事を行うことを挙行といい、またすべて事を「おこなう」こと

     を挙という。

     多くの人が協力して、与を持ち挙げることから、「みな、ことごとく」という意味にも

     使う。

(白川静 常用字解 平凡社)より

次に字統を調べてみました。

  会意 旧字は擧に作り、與(与)と手とに従う。

     [説文]に「與(よ)聲」とするもの八文のうち、この字だけが音が異なり、会意字で

     あろう。

     與は与(二本の象牙(ぞうげ)を組み合わせた形)を四手でもつ形。

     さらに下に手を加えて高く挙げる意。

     [説文]十二上 に「對擧するなり」とあり、揚に飛擧、掲に高擧、抍(しょう)に上擧と

     いう。

     與は平擧の意であるから、挙とはそれより高く挙げる意である。

     それよりことを行う意となり、[詩、大雅、雲漢(うんかん)]「神として擧げざる靡

     (な)し」とは請雨の祭祀(さいし)を行うこと、[周礼(しゅうらい)、秋官、大行人

     (だいこうじん)]「上公の禮、~食禮に九たび擧ぐ」とは音楽を演奏すること、[儀礼

     (ぎらい)、郷飲酒礼(きょういんしゅれい)]「觶(し(杯))を賓に擧ぐ」とは献酬 

     (けんしゅう)の礼をいう。

     挙試のことに用いて挙業・挙人・挙子といい、また対義語としては挙錯(きょそ)という

     が、「錯(お)く」はむしろ帯字(おびじ)。

     数人力を合わせてあげる意であるから、挙世・挙家・挙国のように、全体の意に用いる。

 白川静 新訂 字統(普及版) 平凡社)より

「挙(擧)」に含まれる「與(与)は二本の象牙を四本の手で支える形で、協力して持ち運ぶの意」で

さらに「手を加えて擧(与)を高く持ち挙げる」意味のようですね。

また「物を捧げて儀式や行事を行うことを挙行」またすべて事を「おこなう」ことを挙という。

そして「多くの人が協力して、与を持ち挙げることから、「みな、ことごとく」という意味」にも

使うようですね。


さて今日の一枚は・・・

ママさんが撮ってくれた写真の中に「×」を使用したものがありました。

中央付近の「×」をもつ子どもと両手を下げた大人で學という字になります。

明日は可愛いお猿さんの芸の写真です。



ケセラおばさんの日々是好日

今日の漢字での常用漢字が終わりましたので・・・ 元々大好きな、空や植物や動物を見つめて行こうと思います。

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