新*今日の漢字* 「型」
今日は娘が仕事でしたので、外孫を預かりました。
午前中、公園へ散歩へ行って、今はママも帰ってきてお昼寝中です。
では・・・
新*今日の漢字*
「型」 音読み ケイ 訓読み かた
画数 9画 部首 土
では常用字解で調べてみましょう。
形声 音符は刑(けい)。
刑のもとの字は(井+リ)で、井(けい)は鋳型(いがた(鋳物を作るために熔(と)か
した金属を流し込む型))の外枠(そとわく)。
その外枠に土を塗り固めて作った鋳型が型で、リ(りっとう(刀))は鋳型を整形する
ための刃物であろう。
古い字形には、土の代わりに田を加えているものが多いが、田は鍋(なべ)の形。
鍋で熔かした青銅などの金属を鋳型に流し込んで鋳物を作るのである。
型は「いがた」の意味から、すべての「かた」の意味に使う。
高熱で焼き固めて堅くなった鋳型を、鋳込んだあとで刀で裂くことを剛という。
(白川静 常用字解 平凡社)より
次に字統を調べてみました。
形声 声符は刑。
[説文]十三下 に「器を鑄るの法なり」とあり、鋳型(いがた)をいう。
刑の初文は(井+リ)に作り、井(けい)は四面に鋳型を組み合わせた形。
金文に井を刑罰の刑と、範型の意に用い、刑罰の字は井・(井+リ)・刑、範型の字は井・
(井+リ)・型と展開する。
型を作るのに、木で作るものは模、竹で作るものは笵(範)、それで模範という。
土で作るものは型で、刀はその整形のためのものである。
金文の[邾大宰簠(ちゅたいさいほ)]に、肩の下部を土に代えて田の形に作る字があり、
その田はおそらく鋳こみに用いる鍋(なべ)の形であろう。
鋳型に鋳こんでから、その鋳型を外すことを剛とい。
剛は岡と刀との会意字。
岡は鋳型に火を加える形。
日を加えて剛(かた)くなったものを、かたなでその枠を裂くのである。
伝統や典故により、ものの規範となるべきものを典型といい、模範となるべきものを範型
という。
型録(カタログ)は英語のcatalogueの音訳で、わが国の造語である。
白川静 新訂 字統(普及版) 平凡社)より
「型」は「土を塗り固めて作った鋳型」で、リ(刀)は鋳型を整形するための刃物だったようです
ね。
今、何気なく「模範」という言葉を使っていますが、「模」も「範」も型枠のことだったのですね。
びっくりです。
さて今日の一枚は・・・
この夏休みに内孫たちが夢中になっているゲームの主人公のカービーを上の孫が粘土で作りました。
今もこの形で置いてあるので、カチカチに固まって保存されるのでしょうね。
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