新*今日の漢字* 「欠」
今日は昨日より暑くなるそうです、クーラーは必須ですね。
では・・・
新*今日の漢字*
「欠」 音読み ケツ 訓読み か(ける く)
画数 4画 部首 欠
では常用字解で調べてみましょう。
形声 もとの字は缼に作り、音符はけつ(訣の言なし)。
けつ(訣の言なし)はもと けつ に作り、一部が欠けた円い玉を手(又(ゆう))に
持っている形。
缶(ふ)はほとぎ(酒・水を入れる銅の太い土器)。
土器は欠けやすいものであるから、缼は器物が欠けるの意味となる。
それよりすべて「かける、かく、不足する、不十分」の意味に用いる。
欠(けん)は前に向かって口を開いて立つ人を横から見た形で、あくびの意味。
あくびし、背伸びをすることを欠伸(けんしん)という。
欠と缼の常用漢字の形である欠(けつ)は同じ字形であるが、両者は何の関係もない字で
ある。
(白川静 常用字解 平凡社)より
次に字統を調べてみました。
形声 旧字は缼に作り、けつ(訣の言なし)声。
けつ(訣の言なし)はもと けつ に作り刃物を手に持つ形。
缶(ふ)は土器。
土器は欠けやすく、[説文]五下 に「器破るなり」という。
けつ(訣の言なし)声に従うものには、おおむね缼失の義がある。
それによりすべて器物の欠損すること、条件の満たされぬことをいい、心意の不充足を
いう。
[史記、孔子世家]に「禮樂廢し、詩書缼く」とは典籍の残欠するをいう。
いま欠を缼の常用字とする。
欠(けん)は欠伸(けんしん)、あくびして背伸びすることをいう字で、欠(缼)とは
異なるものである。
欠(けつ)と欠(けん)とは何の関係もない。
白川静 新訂 字統(普及版) 平凡社)より
まずびっくりしたのは「欠(けつ)」と「欠(けん)」が今は同じ形をしていますが、何の関係も
ない字ということですね。
ここでは「欠(けつ)」ですね。
「欠」は「器物が欠けるの意味」だったのですね。
そしてすべての「かける、かく、不足する、不十分」の意味となったのですね。
さて今日の一枚は・・・
むいてみたら・・・黄桃でした。
今回は結構大きい桃で食べ応えがあります。
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