新*今日の漢字* 「結」
今日も暑かったのですが、夕方から雷雨がありました。
では・・・
新*今日の漢字*
「結」 音読み ケツ 訓読み むす(ぶ) ゆ(う わえる)
画数 12画 部首 糸
では常用字解で調べてみましょう。
形声 音符は吉(きつ)。
吉は神への祈りの文である祝詞を入れる器の口(さい)の上に、小さな鉞(まさかり)
の頭部(士の形)を置いて祈りの効果を閉じ込め守ることをいう。
吉には閉じ込めるという意味があるが、結ぶということも、そこにある力を閉じこめる
意味があった。
わが国の古代には、松の枝や草などの端を結び合わせる呪術(じゅじゅつ(まじない))
があったが、それは魂を結び込めて生命の安全・多幸を祈る気持ちの表現であったと
いう。
また紐(ひも)を結ぶことが、男女の間の愛情を固め、約束するという意味をもっていた
のである。
結は「むすぶ」の意味から、「つなぐ、約束する、固める」などの意味に使う。
(白川静 常用字解 平凡社)より
次に字統を調べてみました。
形声 声符は吉(きつ)。
吉に閉じ込める意があり、結ぶということも、そこにある力を閉じこめる意味をもつもの
であった。
[説文]十三上 に「締(し)むるなり」とあって締結の意とする。
紐を結び合うことは、古代の歌謡では愛情を約束する行為として歌われており、後世にも
結不解(けつふかい)・結綢繆(けつちゅうびゅう(結びまとう))のような呪飾(じゅ
しょく)が喜ばれた。
転じて結交・結情・結怨(けつえん)のようにいい、また結構・結宇のようにも用いる。
白川静 新訂 字統(普及版) 平凡社)より
「結」は「吉の閉じ込めるという意味」と「松の枝や草などの端を結び合わせ、魂を結び込めて生命
の安全・多幸を祈る気持ち」が現れており、「むすぶ」の意味から、「つなぐ、約束する、固める」
の意味になったのですね。
さて今日の一枚は・・・
庭のムラサキシキブの実がうっすら色づき始めました。
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