新*今日の漢字* 「建」
昨日の夕方はこちらでは雷と大雨が降りまして・・・
最寄り駅の溝の口では駅の近くの商業施設に水が入りこんだり、
対面するデパートのロゴの電飾の一部が取れたりしたようです。
我が家としては、そちらへ遊びに行っていた内孫とママさんを夜の7時過ぎに迎えに行きました。
では・・・
新*今日の漢字*
「建」 音読み ケン コン 訓読み た(てる つ)
画数 9画 部首 廴(えんにょう)
では常用字解で調べてみましょう。
会意 もとの字はけん(建の廴の下側の書き始めに「´」が付く)に作り、聿(いつ)と廴(い
ん)とを組み合わせた形。
聿は筆。
廴は儀礼を行う中廷(中庭)の周囲の壁。
中廷に筆を立て、方位や地相を占って都の位置を定める。
そこに標柱を立て、奠基(てんき(建物の基壇にいけにえを埋めてその土地を祓い清める
こと))の儀礼を行う。
儀礼が終わると工具を執り、土を固めて建造物の土台を築きあげる。
これを築(きずく)という。
建築が終わって、都がつくられ、建国(新しく国をつくること)されるのである。
建はもと測量し、区画し、都の設営をいう字であったようであるが、のち建物をつくる
ことを建設・建造・建築といい、「たてる」の意味となる。
また法や暦(こよみ)などを制定する、つくるなどの意味にも使われた。
(白川静 常用字解 平凡社)より
次に字統を調べてみました。
会意 聿(いつ)と廴(いん)とに従う。
廴は儀礼を行う中廷の障壁の形。
その中廷に聿(筆)を立てて、方位や地相を卜し、また宮廟(きゅうびょう)などを建て
るときは、その地を定めることをいう。
[説文]二下 に「朝律を立つるなり」とするが、聿は筆を立てることで、いわゆる「まちか
た」を書く意であろう。
廴は廷の障壁のうちがわには土主を祀(まつ)り、そこに酒をふりそそいでから、儀礼が
行われた。
その設営の場所が定まると、奠基(てんき)が行われ、造営が始められる。
建の原義は、[周礼(しゅうらい)、天官、冢宰(ちょうさい)]にいう「國を建つ」、ある
いは封建というものがそれで、もと都するところを建てる意。
[書、召誥(しょうこう)][書、洛誥(らくこう)]に相宅・卜宅より、造営におよぶ次第が
しるされている。
また[逸周書(いつしゅうしょ)、作雒解(さくらくかい)][周礼、考工記、匠人(しょう
じん)]に営国・営邑の法がみえる。
法を建て、教法を建てるという用義は疑似的なもので、字の原義ではない。
白川静 新訂 字統(普及版) 平凡社)より
「建」は「中廷に筆を立て、方位や地相を占って都の位置を定める」意味だったようですね。
そこから都の建設が始まったのですね。
さて今日の一枚は・・・
このひょろひょろの草は植えっぱなしのムスカリです。
植えっぱなしなので発芽が早く花咲くころには20cm以上となり倒れた葉の下から紫の花が現れます。
かれこれ9年ぐらいこの調子で花が咲いてくれます。
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