新*今日の漢字* 「功」
今日は雨が降るといわれていますが、まだ降り始めていません。
昨日は甥っ子の家で外孫(1歳8か月)と甥っ子の家の子ども(8ヶ月)が案外仲良く遊んでいたこ
とにびっくりしました。
では・・・
新*今日の漢字*
「功」 音読み コウ ク 訓読み ---
画数 5画 部首 力
では常用字解で調べてみましょう。
形声 音符は工(こう)。
工は工作の器具の形、力(りょく)は耒(すき)の形。
力が意味を示す部分であるから、功は農功(農作業)のことをいう。
工は百工(各種の工人)のように仕事の内容を特定しないもので、功はのち農功のこと
だけでなく、すべて作業や務めにおいて成果のあることをいい、「いさお(てがら)」の
意味となる。
工と功とは通用することが多く、金文の成工・戎工(じゅうこう)は成功(仕事ができ
あがること、目的を達成すること)・戎功(大きな手柄)の意味である。
(白川静 常用字解 平凡社)より
次に字統を調べてみました。
形声 声符は工(こう)。
工は工具。
力は耒の象形であるが、力を意符とするときは農作の功をいう字である。
[説文]十三下 に「勞を以て國を定むるなり」と、国家への功績や貢献をいう字とするが、
もとは農功をいう字。
工は器物の制作や設営など、およそ百工のことをいう語であるが、農事に限定したものが
功であった。
しかし字義はもと工で示したものすべてを含むようになり、金文に成工・戎工(じゅうこ
う)・又工(ゆうこう)というものは、成功・戎功・有功の意。
[周礼(しゅうらい)、春官、̪肆師(しし)]「凡(およ)そ師、功あらず」の[鄭玄注]に、
「故書、功を工と爲す。鄭司農(ていしのう)、工(こう)は讀みて功(こう)と爲す」
とあり、両字を通用する。
宋(そう)のころより年間を通じて日々に所業の善悪を記録する風が起り、功過格(こう
かかく)という。
道教では、その成績によって人の禍福や夭寿(ようじゅ)が定められるという信仰があっ
た。
白川静 新訂 字統(普及版) 平凡社)より
「功」はもと「農功(農作業)」のことをいったのですね。
のち「仕事の内容を特定せず、すべて作業や務めにおいて成果のあること」をいい、「いさお(てが
ら)」をいうのですね。
さて今日の一枚は・・・
盛夏の頃は花も咲かなくなったセージの花もまた咲き始めました。
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