新*今日の漢字* 「好」
昨夜から雨が強くなったり弱くなったりしています。
おかげさまで、涼しいです。
では・・・
新*今日の漢字*
「好」 音読み コウ 訓読み この(む) す(く)
画数 6画 部首 女
では常用字解で調べてみましょう。
会意 女と子とを組み合わせた形。
甲骨文字には女が子どもを抱く形や母親が子どもを抱く形があるから、もと母親が幼児を
かわいがることをいう字であろう。
[詩経(しきょう)、小雅、常棣(じょうてい)]に「妻子(さいし)、好合す」(妻子
(つまこ)、仲むつまじい)の句がある。
母親の子どもに対する愛情の意味から、姿が「うつくしい」という意味、「したしい」の
意味となり、すべての状態が良好である(よい)ことをいう。
また良好なものを「このむ」の意味にも使う。
(白川静 常用字解 平凡社)より
次に字統を調べてみました。
会意 女と子に従う。
[説文]十二下 に「美なり」、[方言、二]に「關よりして西、秦(しん)・晉(しん)の
閒、凡(およ)そ美色なるもの、あるいは之(これ)を好と謂ふ」とあり、美好の意と
する。
卜文に女を母の形に作り、あるいは子を抱く形に作るものがあって、婦人がその子女を
愛好することを示す字である。
のちその語義を広めて、[詩、小雅、常棣(じょうてい)]「妻子、好合す」のようにいい、
金文には・・・中略・・・
近年殷墟(いんきょ)の婦好(ふこう)墓が発掘されて、彝器(いき)や玉飾品など多数
の遺品が出土したが、その器の銘文にしるされている婦好の字は、字の結構がまことに
自由に書かれている。
殷は子姓(しせい)の国とされ、好きはその子姓を示すと考えられている。
唐蘭(とうらん)は同姓不婚は周(しゅう)の制で、殷では同姓婚が行われていたと
する。
ただ廴が本来子姓だったとする確証はなく、周の姓組織において、殷も擬制的にその組織
の中に加えられ、子姓として扱われたのではないかと思う。
白川静 新訂 字統(普及版) 平凡社)より
「好」は甲骨文字では「女が子どもを抱く形や母親が子どもを抱く形」だったようですね。
そして、母親の子どもに対する愛情の意味から、姿が「うつくしい」という意味となり、
「したしい」の意味となり、すべての状態が良好である(よい)ことをいう。
また良好なものを「このむ」の意味に使われるようになったのですね。
さて今日の一枚は・・・
春先に玄関先に植えたブーゲンビリアが元気に育っています。
来年にあの赤紫色になるのでしょうか?
それとも冬の寒さに負けてしまうのでしょうか?
なんとか頑張って欲しいです。
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