新*今日の漢字* 「刷」
今日は娘が仕事でしたので、外孫を預かっていましたが、娘が帰ってきてお昼寝中です。
では・・・
新*今日の漢字*
「刷」 音読み サツ 訓読み す(る)
画数 8画 部首 リ(りっとう)
では常用字解で調べてみましょう。
会意 㕞(せつ)を省略した形と刀(リ(りっとう))とを組み合わせた形。
㕞は人(尸(し))が前の帯から垂らした巾(きれ)で手(又(ゆう))を刷(ぬぐ)う
形で、ぬぐう、ふきとるの意味となる。
刷は㕞と通じて「ぬぐう、はらう」の意味に用いる。
刷は[説文(せつもん)]四下に「刮(けづ)るなり」とあるように、木簡(文字を書くの
に使う薄くて細長い木の札)などを刮るの意味。
それで削って字を消し、再び字を書くので「する」の意味ともなり、印刷(版画にインク
をつけ、版面上の文字や絵を神・布などに刷り写すこと)のようにいう。
紙がまだない木簡を使用した時代に作られた字である。
(白川静 常用字解 平凡社)より
次に字統を調べてみました。
会意 㕞の省文と刀とに従う。
㕞は腰に帯びる布で、払拭すること。
払拭することにかえて削る字が刷であるから、[説文]四下 に「刮(けづ)るなり」とあ
り、[段注]にへらの意とする。
印刷の刷に用いるのは、版木の上をへらではくようにするからであろう。
[漢書(かんじょ)、貨殖、范蠡(はんれい)伝]「會稽(くわいけい)の恥を刷(すす)
ぐ」の刷は、㕞の意。[史記]に雪に作るのは、㕞の仮借(かしゃ)である。
が、のち雪の字を多くその義に用いる。
白川静 新訂 字統(普及版) 平凡社)より
「刷」はもとは「㕞の省略形とリ(りっとう)を組み合わせた形」だったのですね。
その㕞は「ぬぐう、ふきとる」の意味で、刷と通用して「ぬぐう、はらう」の意味に使われたのですね。
紙のない木簡の時代、木簡などをけずるの意味となり、削って字を消し、再び字を書くので「する」
の意味ともなったようですね。
さて今日の一枚は・・・
秋になってきましたね、川沿いのフェンスの向こうにススキが穂を出していました。
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