新*今日の漢字* 「産」
昨日は書き込みをすっかりと忘れていました。
昨日は夕方から集中豪雨のような雨が降りました。
では・・・
新*今日の漢字*
「産」 音読み サン 訓読み う(む まれる) うぶ
画数 11画 部首 生
では常用字解で調べてみましょう。
会意 元の字は さん(剷のリ無し)に作り、文と厂(かん)と生とを組み合わせた形。
厂は額(ひたい)の形。
文は文身(入れ墨)で、一時的に朱や墨で描いた入れ墨。
生まれた子の額に文身を加える儀礼を産という。
それで産は「うむ、うまれる」の意味となる。
生まれた子にはすでに霊が宿っており、悪い霊が入り込んではならぬという意味
で額に✖の印をつける。
わが国にも赤子(あかご)の額に✖や犬の字を鍋墨(なべずみ)や紅(べに)で書
く習俗があった。
産は生まれたときの生子儀礼を示し、この儀礼によって生まれた子の霊がが守ら
れるのである。
産は子どもを産むの意味から、物を生み出す、作り出すの意味にも使う。
(白川静 常用字解 平凡社)より
次に字統を調べてみました。
会意 旧字は さん(剷のリ無し)に作り、文と厂(かん)と生とに従う。
文は文身で、通過。加入儀礼として、一時的に朱や墨で模様を画(えが)く
もの。
厂は額の象形。
生は出生。
出生のとき、生まれた子の額に加入儀礼としての文身を加えることを示す字で
ある。
男子の成人儀礼のときに加えるものは彦(げん)、その成人の加入儀礼のとき、
額に美しい文身を加えた顔容を顔という。
産は[説文]六下 に「生まるるなり。生に從ふ。彦の省聲なり」とするが、声の
関係はなく、ただ成人の加入儀礼である彦とは、同じ性質の儀礼ある。
わが国では生後の文身をアヤツコといい、アヤは霊(あや)、すでに霊の宿る
ところであることを示して邪霊の憑(よ)ることを防ぐものであった。
中国にも古くその儀礼があったことが、産の字形から知られる。
儀礼として加えるものであるから、朱などでしるし、絵身(かいしん)という。
入墨とは異なる。
斉(せい)器の金文[陳(ちん)ぼう(貝+方)き(皀+殳)]に「げん(文+
厂+初)孫(そん)」という語があり、その字は初に従う。
初は産衣をあらわし、わが国の「襲衾(おふふすま)」のようなものであろう。
出生の意より、すべて生産・産業の意に用いる。
(白川静 新訂 字統(普及版) 平凡社)より
「産」は「生まれた子の額に文身を加える儀礼」のことを表しているのですね。
日本でも赤ちゃんの額に朱色の判(はん)をお祭りが今でもあるようでテレビのニュースに
流れることがありますね。
さて今日の一枚は・・・
このところの雨や涼しさのせいでしょうか・・・
柿の葉が落ちて実がよく見えるようになりました。
新しいパソコンに不慣れでいろいろと戸惑いながら使っています。
さて結果はどうでしょう?
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