新*今日の漢字* 「司」
今日はお彼岸になってから他所のお宅から牡丹餅や五目ずしをいただいたお返しに・・・
いなり寿司と太巻きを作りました。
孫たちはママさんと温水プールへ元気に出かけていきました。
では・・・
新*今日の漢字*
「司」 音読み シ 訓読みーーー
画数 5画 部首 口
では常用字解で調べてみましょう。
会意 し(司の口無し)と口とを組み合わせた形。
し(司の口無し)はおそらく祭祀(さいし(まつり))のときに使用する器。
口は「さい」で神への祈りの文である祝詞(のりと)を入れる器の形。
司は祝詞を唱えてお祈りするときの儀礼を示す字であろう。
そしてその儀礼を主(つかさど)る人がそのことに従事するので、司は「つかさ
どる」の意味となる。
伺(うかがう)という字から考えると、その人は神意うぃよみとる人であった
らしい。
(白川静 常用字解 平凡社)より
次に字統を調べてみました。
会意 し(司の口無し)と口とに従う。
し(司の口無し)はおそらく祭祀(さいし)のときに用いる器の形。
口は「さい」で、祝祷を収める器の形であり、その祝祷の器をひらくものが
し(司の口無し)であろう。
ゆえに司にまた伺(し(うかがう))の意がある。
[説文]九上に字を后の反文(反対の左向きの形)とし、「臣にして事(こと)を
外に司(つかさど)る者なり」とするが、内外の区別のある字ではない。
卜辞に「王の廿司」としるすことがあり、司には祀(し(まつる))の声義が
ある。
また司妣(しひ)・司癸(しき)・司戊(しぼ)などの司も祭祀者の意をもつも
のであろう。
し(司の口無し)は祝祷の器を開くに用いる器の形で、これをもつものに司る
もの、司主の意がある。
金文に長官として政を執ることを「死̪し(亂の左側+司)(治める)」といい、
し(亂の左側+司)は司に従う。
らん(亂の左側)は糸かせに架したもつれた糸に両手を加えている形で、亂
(乱)の初文。
これを乙(いつ(骨べら))で解く形が亂で治める意。
し(司の口無し)で糸のもつれを解くのが嗣で、治める意である字である。
金文の[康鼎(こうてい)]「王家を死し(亂の左側+司)せよ」、[蔡き
(皀+殳)]「王家の外内を死し(亂の左側+司)せしむ」のようにいう例が
多い。
司を嗣続(しぞく)の意に用いることもあり、[宗周鐘(そうしゅうしょう)]
「我こ(錐の金無し)れ、司(つ)ぎて皇天王に配す」、[叔向父禹(しゅく
しょうほう)き(皀+殳)]「余(われ)小子、朕(わ)が皇考を司(つ)
ぐ」のように用いる。
字形から見て、司はもと祝禱の儀礼に関しており、その祭祀を司るもの、
祝祷の器をひらいて神意を伺うもの、その祭祀を嗣ぐものなどの意を含む字
であろう。
祠(し)・詞・嗣・し(亂の左側+司)などはみな司の声義を承ける字で
ある。
(白川静 新訂 字統(普及版) 平凡社)より
「司」は「祝詞を唱えてお祈りするときの儀礼を示す字」だったようですね。
のちにその儀礼をつかさどる人を「司」といったようですね。
さて今日の一枚は・・・
暑い盛りは元気がなかったセイジがまた花をつけ始めました。
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