新*今日の漢字* 「周」
今日は昨日の写真の棕櫚を義姉の旦那さんに来てもらって切ったり・・・
根を掘り起こしたりしました。
では・・・
新*今日の漢字*
「周」 音読み シュウ 訓読み まわ(り)
画数 8画 部首 口
では常用字解で調べてみましょう。
会意 方形の盾と口とを組み合わせた形。
盾の表面を十字形に区分し、その中にそれぞれ模様を彫刻している。
その模様が周族の紋章(しるし)だったのであろう。
口は「さい」でのなでへの祈りの文である祝詞を入れる器の形。
周族は、周族の紋章を彫刻した盾に祝詞を唱えて戦勝などを祈ったので、周は
紀元前一〇八八年ころ殷王朝に変わった王朝の名として用いられたのであろう。
「あまねし」とよむ しゅう(勹の中に舟)の字があり、 しゅう(勹の中に
舟)は舟であまねく巡ることを示す。
周は しゅう(勹の中に舟)と音が同じであるために早くから通用したから、
周は「あまねし、めぐる、まわり」の意味にも用いる。
(白川静 常用字解 平凡社)より
次に字統を調べてみました。
会意 方形の盾と口とに従う。
しゅう(田のマスの中にそれぞれ点)(周)は方形の盾に模様のある形。
口は「さい」、祝禱を収める器の形。
もと しゅう(田のマスの中にそれぞれ点)形に作り、のち祝禱の器を加える
ようになった。
周の国号の字で、卜辞にはしゅう(田のマスの中にそれぞれ点)侯(こう)の名
で見える。
[説文]ニ上 に「密なり」と周密の意とし、字を用・口の会意とする。
[段注]に「善く其の口を用ふるときは、則ち密なり」とことばがゆきとどく意と
するが、卜文・金文の字形は用に従うものではなく、全く望文の解にすぎない。
金文図象には、方形の盾に彫飾を加えた形で示されており、楯面(たてめん)に
彫飾のあるもの、その模様の稠密(ちゅうみつ)なるものの意がある。
周がその方形の盾をもって国号とするのは、商が台座の上に把手(とって)の
ある大きな辛器を樹(た)て、その刑罰権を誇示したのと同じく、その武威を示
す、固有の盾をもって、事故を表示したのであろう。
畫(画)は周に彫文(ちょうぶん)を加える筆(聿(いつ))を加えた形であ
り、文様を区画する劃(かく)もそれから出ている。
盾の彫文の美しいことを彫という。
すなわち周・彫・畫・劃は一系の字に属している。
金文にみえる「周玉(てうぎょく)」は琱玉(ちょうぎょく)、「玄周戈(げん
てうくわ)は玄琱戈である。
玉に彫文を施したものを琱(ちょう)という。
周密・周帀(しゅうそう)はみなその文飾が全面にわたりことをいう。
その繁縟(はんじょく)なるものを稠という。
周到・周緻はゆきとどく意、周旋は世話する意。
周は一周、周年は一年、周甲は一年、周甲は甲子一周して六十歳となるをいう。
(白川静 新訂 字統(普及版) 平凡社)より
「周」は本来「方形の模様のある盾」だったようですね。
「あまねし、めぐる、まわり」の意味は「しゅう(勹の中に舟)」の字と音が同じだった
理由のようですね。
さて今日の一枚は・・・
良い天気になったので、バルコニーの排水溝付近のごみを処理しようと私の部屋のバルコ
ニーに出ると・・・
網戸に何かいる!
なんかきれいなカメムシのような昆虫を発見しました。
模様が派手だったのでカメラを撮りに戻ってパチリ!
猫たちにいじめられませんように。
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