新*今日の漢字* 「象」
今日は息子が久々のお休みで、お昼をみんなで外で食べるようで、
楽しそうに出かけていきました。
さて・・・
新*今日の漢字*
「象」 音読み ショウ ゾウ 訓読み ---
画数 12画 部首 豕
では常用字解で調べてみましょう。
象形 象の形。
甲骨文に「象を隻(え(獲))んか」と占っており、また「宮を爲(つく)る」
とあり、殷(いん)の時代にはその領域の内でも、象を捕獲して土木工事に使っ
ていたようである。
象の鼻先に手を加えた形が為(爲)で、象を使役(しえき)する意味となる。
紀元五世紀~六世紀にはまだ長江北岸の地にも象が生息していた。
「ぞう」のほかに、像・様と通用して「かたち・ありさま」の意味にも用いる。
(白川静 常用字解 平凡社)より
次に字統を調べてみました。
象形 長鼻の獣である象(ぞう)の形。
[説文]九下 に「南越(なんえつ)の大獣なり。長鼻・牙(が)あり。三年にし
て一たび乳す。耳牙四足尾の形に象る」(段注本)という。
卜辞に「象を獲(え)んか」と卜するものがあり、当時象は殷王朝の畋猟地の範
囲にも生息していたことが知られる。
[孟子、滕分公(とうぶんこう)、下]に「虎(こ)・豹(へう)・犀(さい)・
象(ざう)を驅(か)りて之(これ)を遠ざく」とみえるが、象の群棲地はのち
までも各地に残されており、[宋書(しょうじょ)、五行志]に江北の黄坡(こう
は)や南陽(なんよう)にも象が出没することがあったという。
卜文の爲(為)の字は象の鼻先に手(又(ゆう)、爪(そう)を加えれいる形
で、象を使役する意であり、「宮を爲(つく)る」のように、大きな建設工事に
用いた。
挿図(こちらには図はありません)の金文図象は、そのような像を取り扱う部族
の職能を示すものであろう。
また[左伝、定四年]に燧象(すいぞう)を以て呉師を奔(はし)らせたという話が
あり、火牛のように用いている。
象を象徴の意に用いるのは、その字義から直接に引伸しがたいものであるから、
あるいは祥(祥)の声義と通用のものであろうかと思われる。
・・・中略(象の使用例)・・
象は祥、像は樣(様)とそれぞれ声義の関係があろう。
(白川静 新訂 字統(普及版) 平凡社)より
「象」は鼻の長い「ぞう」の形だったのですね。
今ではアジアゾウ・アフリカゾウといった具合に中国にはいないのでは?と思いますが、
殷の時代には狩猟する土地などに象がいて、土木工事などにも使用されていたようですね。
また、象を象徴の意味に用いるのは祥の声義と通用しているようですね。
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今日はなぜか水平線が出ませんでした。
さて今日の一枚は・・・
象の象形文字はこんな感じでした。
うまくないので、イメージとしてお考えください。
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