新*今日の漢字* 「省」
今日はジムへ行ってきました。
そして、昨日は娘が帰りに鉢植えが豊富なドラッグストアへ寄りたいというので・・・
「ブーゲンビリアと菊が咲くのでね・・・」などと言いながら・・・
結果的にはガーデンシクラメンを買ってしまいました。
では・・・
新*今日の漢字*
「省」 音読み セイ ショウ 訓読み かえり(みる) はぶ(く)
画数 9画 部首 目
では常用字解で調べてみましょう。
形声 金文の字形は生の下に目を描く形で、音符は生(せい)。
のち生が少の形となる。
それで生(せい)・少(しょう)の二音があるが、生・少は本来は眉(まゆ)に
飾りを加えた形ではないかと思われる。
目の呪力(じゅりょく(まじないの力))を強めるために眉飾りをつけることが
多いからである。
その呪力のある目で巡察すること、見まわることを省という。
金文には「省道」の語があり、道路を巡察して清め祓(はら)うという意味で
ある。
巡察することから、省察(自分の行為や生活をかえりみて、善悪・是非を考える
こと)・反省(自分の行為をかえりみること)のように、「かえりみる、みる」
の意味に用いる。
巡察して取り除くべきものを取り去ることから、「はぶく、へらす」の意味と
なり、省略(しょうりゃく(はぶいて簡単にすること))のようにいう。
(白川静 常用字解 平凡社)より
次に字統を調べてみました。
形声 卜文・金文の字形は生に従い、声符は生(せい)。
[説文]四上 にてつ(艸の右側のような形)に従うものとし、「̪み(示+見)る
なり。眉(び)の省に從ひ、てつ(艸の右側のような形)に從ふ」とする。
[段注]に「てつ(艸の右側のような形)は音徹(てつ)、木初めて生ずるなり。
財(わづ)かに見ゆるなり。眉に從ふ者は、未だ目に形(あら)はれざるなり。
てつ(艸の右側のような形)に從ふ者は、之(これ)を微(び)に察するなり。
凡(およ)そ省することは、必ず微に於てす。故に引伸して減省の字と爲(な)
す」と説くが、卜文・金文の字形は上部を生の形に作り、おそらくはもと眉(ま
ゆ)の上に加えた呪飾(じゅしょく)であろう。
卜辞に王の巡省を卜して、のちすべて「王省するに、往來災ひ亡(な)きか」
と卜するものがある。
また武威を示して、その支配地を銃殺することを遹省(いつせい)といい、金文
の[大盂鼎(だいうてい)]に・・・中略・・・
外地に赴くとき、眉飾を加えてその呪力を示すことは、わが国の古代にも「な
ど黥(さ)ける利目(とめ)」といわれる黥目(げいもく)の俗があった。
徳(德)の古い字形も、目の上に呪飾を加えた字で、その初文は省と極めて近い
字形である。
そのように外に対して示される呪力が、本来はその内部にある力能のあらわれで
あるということから省心・省悟の意となり、徳性への自覚となる。
省略の意は、「礼記(らいき)、月令」「有司に命じて、囹圄(れいぎょ
(ひとや))を省く」とあり、省察の意から、その去るべきものを去る意に転じ
たものであろう。
のち官庁の意となるが、禁中を省中と改めたのは漢の元(げん)帝のとき、その
皇后の父の諱(いみな)を避けることから起こったもので、それより政府の機関
を省という。
元(げん)代以来、また地方の行政区画の名となって、道州制に代わるものと
なった。
(白川静 新訂 字統(普及版) 平凡社)より
「省」は金文の時代の上部は「生」と書かれていたようですね。
そして上部が「少」・「生」と表されていますが、眉飾の形だったようですね。
眉飾りを付けた目で巡察することを「省」と言ったようですね。
「省略」の意は省察の意から「去るべきものを去る」から転じたようですね。
さて今日の一枚は・・・
買ってきたガーデンシクラメンを鉢に植えてみました。
やっぱり、冬はこれですね。
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