新*今日の漢字* 「静」
今日は上の孫の誕生日です。
日頃食事は別々ですが、今日の夕食は座敷で一緒にいただきます。
そして、今夢中のポケモンセンターへお誕生日のプレゼントをもらい?に行きました。
では・・・
新*今日の漢字*
「静」 音読み セイ ジョウ 訓読み しず しず(か まる める)
画数 14画 部首 青
では常用字解で調べてみましょう。
会意 もとの字は靜に作り、靑(青)と爭(争)とを組み合わせた形。
青は青丹からつくる青色の絵の具で、器物を聖化するのに用いられた。
爭はこの字の場合は力(りょく(耒(すき)の形))を爪(そう(手))と又
(ゆう(手))で持つ形。
耒を青色の顔料で祓い清める儀礼を靜という。
耒を清めることによって、穀物への虫の害を防ぎ、穀物の豊作をえることができ
ると考えられた。
農具を祓い清めることによって耕作のやすらかなこと、やすらかな実りを願う
ことから、すべて「やすらか、しずか」の意味に用いる。
靖(せい(靖))と通用することがあり、靖は儀礼を行う場所を清めること
から、「やすんずる」の意味となる。
(白川静 常用字解 平凡社)より
次に字統を調べてみました。
会意 旧字は靜に作り、青(靑)と争(爭)とに従う。
青は青丹。
争はこの字の場合は、力(耒耜(らいし)の形)を上下より手でもつ形で、耜
(すき)を青色の顔料をもって清め祓(はら)う儀礼をいう。
豊穣を祈り、虫害を避ける予祝の意味をもつもので、清め靖(やす)んずる意が
ある。
[説文]五下 に「審(つまび)らかにするなり」と訓し、争声とするが、声として
はむしろ青が近い。
[繋伝(けいでん)]に「丹靑明審するなり」と、采色を施す意とするが、字は寧静
を本義とするもので、耜を修祓(しゅうふつ)する儀礼からその義が導かれる。
金文の[班き(皀+殳)]に「三年、東或とうごく(国))を靜(やす)んず」、
また[秦公(しんこう)き(皀+殳)]に「不廷(朝服せざるもの)を鎭靜す」・・
中略(寧静・静謐の出典例)・・・
もともと農耕儀礼から出た語であるから、神に供える粢盛(しせい)の清らかで
あることを、[詩、大雅、既酔(きすい)]に「へん(字が出ませんでした)豆
(とう)靜嘉(せいか)」という。
嘉もまた力(すき(耒耜の形))に対して、鼓をうち、祝禱(しゅくとう)を
加えて祓うことをいい、静と嘉とは同じ性質の儀礼を意味する語、従って連語
ともなりうるのである。
[説文]にはまた立部十下に「竫(せい)は亭安なり」「靖(せい)は立つこと竫
(やす)らかなり」とあり、静と声義の近い字であるが、静は農具の修祓に関し
ており、竫・靖は立、すなわち儀礼の場所を修祓する意の字で、字の用いる
ところが異なる。
酒の清きをいう字には瀞(せい)を用いる。
後略(瀞の解説)・・・
(白川静 新訂 字統(普及版) 平凡社)より
「静」はもとは「耒を青色の顔料で祓い清める儀礼」のことを言ったようですね。
耒を祓い清めることによって虫害を防ぎ豊作を祈ったのですね。
似ている「嘉」も同様の意味のようですが、「竫・靖」は「儀礼の場所を修祓する」意味
だったようですね。
科学の進んでいない古い時代に祓い清める儀式はとても大切だったのですね。
さて今日の一枚は・・・
ハナキリンの新芽がひょろひょろと伸びていました。
今のうちに伸びて、あとで膨らんでくるのでしょうね。
0コメント