新*今日の漢字* 「席」
主人は今週5日間と来週の月曜日に以前勤めていた会社のお手伝いに行きます。
お昼ご飯の心配をしなくてもよいのはちょっとラッキーです。
では・・・
新*今日の漢字*
「席」 音読み セキ 訓読み ---
画数 10画 部首 巾(はば)
では常用字解で調べてみましょう。
会意 古い字形は厂(かん)と蓆(むしろ)の形とを組み合わせた形。
厂は建物の形で、その中に蓆を引く形であるから、「むしろ、せき、座席、
しく」の意味となる。
地上に直接に敷くものは筵(えん(むしろ、座席))、その上にさらに重ねて
敷くものを席という。
長者の前に座るときは、席の間を一丈隔(へだ)てるのが礼であったので、のち
手紙の脇付(わきづけ(手紙の宛名に書きそえて敬意を表す語))は函丈(かん
じょう(一丈の間隔を函(い)れること))という。
席(むしろ)は捲(ま)いて収納するものであるから、席を捲くように余す所
なく敵の領地を攻めとることを席捲(せっけん)・席巻(せっけん)という。
(白川静 常用字解 平凡社)より
次に字統を調べてみました。
会意 厂(かん)と蓆(むしろ)の形とに従う。
厂は建物の形で、その中に蓆を布(し)く形。
[説文]七下 に「藉(し)くものなり」(段注本)と訓し、じを庶の省に従うと
するが、庶は烹炊(ほうすい)の形であるから、席とは関係のない字である。
また重文として古文をあげ、「石の省に從ふ」とするが、それも席の網目をあら
わした象形で、卜文の宿の字形に近く、石に従う字ではない。
地上に直接に敷く一重のものは筵(えん)、その上に重ねるものを席という。
[説文]に「藉(し)くものなり」というのはいわゆる祭藉(さいせき)。
神への供薦のものをおくための席である。
長者は席に坐するが、その座席の間は一丈の間隔をおくので、手紙の脇付(わき
づけ)にも函丈(かんじょう)という。
[礼記(らいき)、曲礼(きょくらい)、上]「席閒、丈を函(い)る」の意で
ある。
席は捲(ま)いて収めるが、猛烈な勢いで敵の陣地を侵すのを席巻(せっけ
ん)・席捲(せっけん)という。
幕天席地(ばくてんせきち)とは、天地を座席とする意で、気宇の広大なるに
たとえる。
(白川静 新訂 字統(普及版) 平凡社)より
「席」はもと「建物の中に蓆(むしろ)を引く形」だったようですね。
しかも一重ではなくその上に重ねて敷くものが「席」なのですね。
時代が流れて座布団になったり、椅子になったりしましたが、あまり意味が変わっていない
字のようですね。
さて今日の一枚は・・・
写真のネタを探していたら・・・
ブロッコリーに隠れている虫を発見しました。
分かりますか?
茎の真似をしていますが、いわゆるシャクトリムシだと思います。
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