新*今日の漢字* 「孫」
地面は濡れていますが、今日は良い天気になるそうです。
今日はこれから、区役所へ出かける予定です。
では・・・
新*今日の漢字*
「孫」 音読み ソン 訓読み まご
画数 10画 部首 子
では常用字解で調べてみましょう。
会意 子と系とを組み合わせた形。
系は飾り糸を垂れている形。
孫は祖先を祭るとき、尸(かたしろ(祭られる者の代わりとなって祭りを受ける
者))となる子どもに呪的な飾りを加えている形である。
祖父を祭るときにはその孫が尸となったので「まご」の意味に用いる。
[礼記(らいき)、祭統]に「夫(そ)れ祭の道、孫は王父(わうふ(祖父)の
尸(かたしろ))と爲(な)る」とある。
(白川静 常用字解 平凡社)より
次に字統を調べてみました。
会意 子と系とに従う。
系はおそらく呪飾(しゅしょく)の糸飾りで、祖祭のとき、尸(かたしろ)と
なる子に加えたものであろう。
[説文]十二下 に「子の子を孫と曰ふ。子に從ひ、系に從ふ。系は續なり」と系統
の意とする。
系はその血統の継続することを示すと解するのであるが、系によってそのような
関係を示すことは困難である。
卜文・金文の字形は、腋(わき)の下のあたりから系が垂れているものが多く、
儀礼のときに加える呪飾であろうと思われる。
夫人には繁纓(はんえい)を加えることがあり、敏は髪飾りをつけた婦人が祭祀
(さいし)に奉仕する姿をいう字であるが、それに繁纓を加えた形を繁という。
その糸(系)も、髪飾りとして髪の間から垂れている。
祖父を祭るときには、その孫たるものが尸(かたしろ)として神位にあって祭り
を享(う)けるので、まごの意に用いる。
[礼記(らいき)、祭統]に「夫(そ)れ祭の道、孫は王父(わうふ(祖父))の
尸(かたしろ)と爲(な)る」、また[礼記、曲礼(きょくらい)、上]に「禮に曰
く、君子は孫を抱きて、子を抱かずと」という。
その尸たる子と思われる字形に、甲子(こうし)の子の初文とされるものがあり
、またその繁文とみられる字形には両旁(りょうぼう)に呪飾が施されており、
それが系糸である。
その尸は鬼頭に似た字形である。
[詩、小雅、楚茨(そじ)]に えん(上下に衍+心)と韻しており、[楚辞(そ
じ)]にみえる そん(上下に くさかんむり+全のような字)と同声であろう。
そん(上下に くさかんむり+全のような字)はまた蓀(そん)に作り、そん
(上下に くさかんむり+全のような字)・蓀はともに霊脩(れいしゅう)とも
よばれる霊媒者である。
孫も尸たることを本義とし、ゆえに呪飾をつけた形で示されるのである。
(白川静 新訂 字統(普及版) 平凡社)より
「孫」は「祖先(祖父)の祭りのときに呪飾をつけた尸(かたしろ)となる子ども」だっ
たようですね。
私を祭ってくれるときはどの孫が尸(かたしろ)になってくれるのかな~?
なんて、時代錯誤も甚だしいですね。
さて今日の一枚は・・・
近所の元生垣にお茶の花が咲いていました。
花びらは小さいですが、清楚な花で私は好きです。
0コメント