新*今日の漢字* 「帯」
今日は起き抜けは曇り空でしたが、良く晴れて心地よいです。
では・・・
新*今日の漢字*
「帯」 音読み タイ 訓読み お(びる) おび
画数 10画 部首 巾
では常用字解で調べてみましょう。
象形 帯(おび)に巾(きん)をつけている形。
巾は儀礼のときに用いる前かけの形。
[説文]七下 に「紳(しん(帯))なり。男子は鞶帶(はんたい(革帯))婦人は
帶絲(たいし(腰紐))。佩(はい(玉佩(ぎょくはい)。佩玉))を繋
(か)くるの形に象(かたど)る。佩には必ず巾有り」とあり、男女の帯をい
い、帯には玉や巾をつけている。
帯は「おび、おびる、まとう、身につける」の意味に用いる。
男子の革帯の帯止め金具を帯鉤(たいこう)といい、美術工芸品として優れた
ものが多い。
(白川静 常用字解 平凡社)より
次に字統を調べてみました。
象形 帯に巾(きん)を帯びている形。
巾は儀礼のときに用いる前かけの形。
[説文]七下 に「紳なり。男子鞶帶(はんたい)、婦人帶絲(たいし)。
佩(はい)を繋(か)くるの形に象る。佩には必ず巾有り、巾に從ふ」という。
すなわち佩を帯に繋けている形である。
鞶帶に用いるとめ金の金具を帯鉤(たいこう)という。
装身具として、古くからすぐれた制作のものがあり、中国における美術工芸の
先駆的な分野をなしている。
図は輝(き)県出土の戦国晩期のもので、玉・銀を象嵌(ぞうがん)した精品で
ある。
帯に限らず、すべて身につけているものを帯甲・帯剣・帯弓といい、人と結ぶこ
とを連帯といい、他のことに及ぼして帯笑・帯雨のようにもいう。
(白川静 新訂 字統(普及版) 平凡社)より
「帯」は今ただ巻くだけの帯ですが、もとは「巾をつけた儀礼のときの形」だったようです
ね。
そしてそこにつける止め金具が美術工芸的に優れているということは、とても大切な物だっ
たのでしょうね。
さて今日の一枚は・・・
昨日の「好きな花」のキーワードでふと思い出した花がありました。
この写真は葉にとげがありませんが、柊(ひいらぎ)の花です。
優しい菊のような香りがほんのりと漂います。
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