新*今日の漢字* 「達」
今日は実家のお墓を作り直すために石屋さんへ三姉妹で伺います。
実家は姉の代で苗字が途切れます。
そこで長女の家にも使ってもらえるようにするそうです。
では・・・
新*今日の漢字*
「達」 音読み タツ 訓読み ---
画数 12画 部首 しんにょう
では常用字解で調べてみましょう。
形声 音符は たつ(達の新にょう無し)。
たつ(達の新にょう無し)のもとの形は羍(たつ)で、大(後ろから見た牝羊
(めひつじ)の腰の形)の下に小羊が生れ落ちる形で、小羊の滑り出すように
勢いよく生まれる様子をいう。
辵(ちゃく(しんにょう))には歩く、行くの意味がある。
それで渋滞することなく速く行くことを達といい、「とおる、つらぬく」の意味
となる。
[詩経(しきょう)、大雅、生民]に「先(ま)づ生まるること達の如(ごと)し
(羊の子のように安らかに)」とは、するりというほどの意味である。
とどこおりなくとおることから、「およぶ、いたる、とどく、さとる」の意味と
なる。
(白川静 常用字解 平凡社)より
次に字統を調べてみました。
形声 声符はたつ(達の新にょう無し)。
たつ(達の新にょう無し)の初文は羍で、羍は子羊が生れ落ちる形であり、その
生まれるさまの脱然として安らかであることをいう。
辵(ちゃく(しんにょう))は行く意であるから、凝滞することなく行くことを
いう。
[説文]ニ下 に「行きて相遇(あ)わざるなり」というのは、[詩、鄭風(ていふ
う)、子衿(しきん)]「挑(たう)たり達たり」の[毛伝]に「挑達は往來して相見
る貌(かたち)なり」とするのと相反する訓であるが、要するにその詩句によっ
て解しようとしたもので、字の本訓ではない。
挑達(とうたつ)は擬声語で、双声連語の形況の語である。
[詩、大雅、生民(せいみん)]「先づ生まるること達の如し」とある達は、羍の
意。
達は羍の声義を承ける字であるから、往来の自由なことをいう。
これを人の移して、行為の始終あるものを、達孝・達生・至極に及ぶものを達道
・達尊・達悟のようにいう。
[孟子、公孫丑(こうそんちゅう)、下]に「天かに達尊三有り、爵一、齒(し(年
齢)一、德一なり」、また[中庸、二十]に「天下の達道五、之を行なふ所以(ゆえ
ん)の者は三、曰く、君臣なり、父子なり、夫婦なり、昆弟(こんてい)なり、
朋友(ほういう)の交はりなり」とみえる。
(白川静 新訂 字統(普及版) 平凡社)より
ここからは帰宅後書いています。
「達」に含まれる「たつ(達の新にょう無し)」のもとの字の「羍」の字は
「母羊から子羊が生れ落ちる形」だったのですね。
とすると、羊は安産なのでしょうね。
まったく考えていなかった内容の展開にびっくりでしたね。
さて今日の一枚は・・・
柊を撮りに行ったときに近くで咲いていた小さな花です。
萩の仲間でしょうかね?
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