新*今日の漢字* 「単」
今日はご近所の花の苗を作る農家の家の花の停留所さんのイベントが行われます。
今回は記念すべき10回目だそうで、私も過去に数回伺ったことがありますが、
手作り品(ほぼプロ)の販売やワークショップ、食べ物屋さんなど、フェス的なイベントに
なっています。
今日は行ってみようかと思いますが・・・
一昨日あたりから腰痛の兆しが・・・でも行きたいです。
ではその前に・・・
新*今日の漢字*
「単」 音読み タン 訓読み ---
画数 9画 部首 十
では常用字解で調べてみましょう。
象形 もとの字は單に作り、楕円形(だえんけい)の盾の形。
上部に二本の羽飾りをつけている盾の形である。
部族によって楯(たて)の形や文様や飾りつけがそれぞれ異なっていた。
單(盾)と戈(ほこ)を組み合わせた形が戰(戦)で、盾と戈で戦うのいみと
なる。
もと軍事に関する語で、古く一隊を単、三単を軍とした。
それで単一(たんいつ(ひとつであること。ひとりであること))・単行(一人
で行くこと)・単身(ただひとりだけ)のように、「ひとり、ひとつ」の意味に
用いる。
また単極(極め尽くす)のように、「つくす、すべて」の意味に用いる。
(白川静 常用字解 平凡社)より
次に字統を調べてみました。
象形 楕円形(だえんけい)の楯(たて)の形。
上部に二本の羽飾りをつけている盾の形である。
古くは狩猟と軍事とは相関するもので、ともに盾を用いて身を防ぎながら行動
する。
それで狩の初文は獣(獸)で、單と犬とに従い、戦(戰)は單と戈(か)とに
従う字である。
従って単の本義がたてであることが知られるが、字をその義に用いることは
ない。
[説文]ニ上 に「大なり」と訓するが、字形については「けん(口+口)・?(單
の上部(口口)無し)に從ひ、けん(口+口)は亦聲(えきせい)」としながら
も、その説を得ずして「闕(けつ)」という。
もともと象形の字を分かったもので、全く字形の意味を失っており、また「大な
り」の訓も要領を得ないものである。
[段注]には「大言なり」の誤りとするが、そのような用義例はない。
もし大の義を加えるとすれば、それは「大盾なり」というべきであろう。
[逸周書(いつしゅうしょ)、大明武解]「老弱單處(たんしょ)す」の[注]に
「單處とは、保障無きを謂ふ」という。
すなわち十分な防備施設がないところでは、大きな盾を並べてその居処を保衛す
るので、それを「單處」と称したのであろう。
[詩、大雅、公劉(こうりゅう)]に「其の軍は三單」とあり、その一隊を単と
いう。
三単を軍とし、その隊が単位となる。
その一隊のみであることを単一という。
それよりして単衣・単行の意となり、孤独で貧しいことを単寒という。
訓義の多い字であるが、亶(たん)・殫(たん)と声義が通ずるので、その字に
仮借する用法がある。
字は盾の象形。
軍の一隊の名とされ、そこから諸義に引伸したものである。
(白川静 新訂 字統(普及版) 平凡社)より
「単」のもとの字は「單」で本来は「二本の羽飾りのついた盾」の形だったのですね。
でも、その意味では使われることがないのですね。
早い時代から軍隊の単位として使われ、そこからさらに諸義に引伸されて言った漢字だった
のですね。
さて今日の一枚は・・・
柊を撮りに行ったときに見つけました。
小さかったですが、オオバコですね。
子どものころこの「立ち上がった花芽?茎の所を絡めあって、二人で引っ張り合いをして
切れた方が負け」などという遊びをしたものです。
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