新*今日の漢字* 「低」
漢字の研修会で2日間京都を楽しんでまいりました。
腰痛のため予定を変更して東寺さんへお参りに行きましたところ、
五重塔や宝物館、観智院と日頃扉が閉ざされているところに入れて頂くことができました。
五重塔ではボランティアの方が丁寧な説明をしていただいたり、
いつものように講堂の空海さんの仏教の世界観の中に浸り・・・
最後に行った観智院さんでは五大虚空蔵菩薩が安置されています。
それぞれ馬・獅子・象・孔雀・迦楼羅(かるら)という鳥獣の上にいらっしゃいます。
10年以上前でしょうか、東京の美術館にお出ましになったことがあり。
孔雀の上にいらした、蓮華虚空蔵菩薩を孔雀明王と勘違いするという、
お恥ずかしいことがありました。
長くなりました、では・・・
新*今日の漢字*
「低」 音読み テイ 訓読み ひく(い める まる)
画数 7画 部首 イ(にんべん)
では常用字解で調べてみましょう。
形声 音符は氐(てい)。
氐は氏と一とを組み合わせた形で、(把手(とって)のついた小さなナイフ)で
底を削って低く平らかにする意味となる。
それで人の身長の低いこと、人が姿勢を低くすることを低という。
のちすべて「ひくい、ひくめる」の意味に用いる。
(白川静 常用字解 平凡社)より
次に字統を調べてみました。
形声 声符は氐(てい)。
[説文新附]八上に「下(ひく)きなり」とする。
氐は低く平らかにする意があり、人に及ぼして低という。
思案にあまるときには頭を低(た)れて考えるもので低迷という。
(白川静 新訂 字統(普及版) 平凡社)より
「低」に含まれる「氐」が「ひく平らかにする」という意味をもっていて、それをイ(にん
べん)をつけることによって、意味を人に及ぼして、「身長が低い」「人が姿勢を低くす
る」という意味となり、のちすべて「ひくい、ひくめる」という意味になったのですね。
さて今日の一枚は・・・
散りかけの紅葉からの・・・東寺さんの五重塔です。
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