新*今日の漢字* 「伝」
朝食後、主人が「携帯がない」と言い始めました。
私のスマホで呼び出しても、どこからも「川の流れのように」のメロディーが聞こえて
きません。
もしかして、車?外?とそれぞれの場所で呼び出してみても・・・シーン・・・
現在、昨日出かけた場所に行って捜索中?かもしれません。
そして、今日は娘夫婦の結婚記念日が近いということで・・・
午後から外孫を預かります、何して遊ぼうかな~
ではその前に・・・
新*今日の漢字*
「伝」 音読み デン 訓読み つた(わる える う)
画数 6画 部首 イ(にんべん)
では常用字解で調べてみましょう。
会意 もとの字は傳に作り、人と專(専)とを組み合わせた形。
專は嚢(ふくろ(叀(けい)))の中に入れた物を手(寸)で搏(う)ってまる
い形にしたものをいい、これを人が背負う形が傳で、背負って運ぶ、他に運び
伝えるの意味となる。
それで「つたえる、のちにつたえる、おくる、ひろめる」などの意味に用い
る。
(白川静 常用字解 平凡社)より
次に字統を調べてみました。
会意 旧字は傳に作り、人と專(専)とに従う。
專は大きな嚢(ふくろ)の中に入れた物を手で搏(う)ち固めることをいい、搏
ち固めたものを人が負うて運ぶことを傳という。
[説文]八上 に「遽(きょ)なり」とあって、伝遽の制、すなわちで駅伝の意と
するが、伝の古儀は遠い古代の刑罰の法に発するもので、伝棄をいう。
金文の[散氏盤(さんしばん)は、土地の所有に関する権利関係をしるす約剤的な
性質の銘文であるが、その末文のところに、もし契約を履行せず、この契約に遺
恨を存するようなことがあれば、「鍰(くわん(罰金))千・罰千ならん。傳し
て之(これ)を棄てよ」という自己詛盟(そめい)の語をしるしている。
「傳棄」とは、嚢を負うて所払いとする意で、わが国の神話でスサノオノミコト
追放のときにとられている形式に近い。
すなわちのちの放鼠(ほうざん)の刑にあたる。
金文図象に東(嚢)を負う形の物があるのは、伝棄の追放儀礼を司(つかさど)
ることを示すものであろう。
故郷を棄てて四方に仕官を求めることをも伝といい、[孟子、万章、下]に「庶人
(しょじん)は傳質(でんし)して臣と爲らず」という。
伝質とは、出仕するときの贄(し)を負うて、諸国に歴遊する意で、なお伝の
古儀を残している。
伝遽(でんきょ)は駅伝・駅車もよって、乗りつぎして行くことで、駅伝の制が
生まれてからの用義である。
のち移送・伝達、また伝来・伝習の意となり、経書などの注釈を伝注という。
一台の記録を伝記、脚色を施したものを伝奇、また長編の戯曲をも伝奇という。
(白川静 新訂 字統(普及版) 平凡社)より
「伝」は「人が嚢の中に入れた物を手でうってまるい形にしたものを人が背負う形」だった
のですね。
それを運ぶことを「伝」というのですね。
それで「つたえる、のちにつたえる、おくる、ひろめる」の意味になるのですね。
さて今日の一枚は・・・
お会式で買った花の画像をアップしていなかったようです。
かわいい、小さめの胡蝶蘭です。
主人の携帯はやはり見つからず、紛失届をだし、補償で代替品をもらう手続きになるそうです。
警察から帰宅したら、ネットで手続きをしなくてはいけません。
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