新*今日の漢字* 「得」
今日は月初めなので、自治会のお手伝いで回覧物や配布物の仕分けしました。
それぞれの担当の方へのお届けは主人の仕事です。
その後、実家の母が5月に亡くなったので、喪中欠礼のはがきのあて名書きをして・・・
来年の5月に中学校の同窓会がありまして、遠くの友人の参加のおよその可否を幹事さんに
返事を連絡をして・・・と・・・
朝からバタバタとしていました。
では・・・
新*今日の漢字*
「得」 音読み トク 訓読み え(る) う(る)
画数 11画 部首 彳(ぎょうにんべん)
では常用字解で調べてみましょう。
会意 甲骨文字・金文の字形は、彳(てき)と貝(ばい)と又(ゆう)とを組み合わせ
た形と、貝と又とを組み合わせた形。
彳は行(十字路の形)の左半分で、行く、歩くの意味。
又は手の形で、寸も手という意味がある。
よそに出かけて貝を手に入れて持つことを得といい、「える、うる、とる」の意
味となる。
貝は南方の海でしか入手できない子安貝(こやすがい)で、貴重品であったので
貨幣として使用されたこともあった。
それで貝を得ることは、貨幣を取得する(手に入れる)ことを意味した。
「わかる、さとる」の意味にも用いる。
(白川静 常用字解 平凡社)より
次に字統を調べてみました。
会意 卜文・金文の字形は、彳(てき)と貝(ばい)と又(ゆう)とに従う。
彳は行(十字路)の左半分の形で、行くの意。
又は手の形。
他に赴いて貝を取得することをいう。
貝は子安貝(こやすがい)で、貴重なものであったので貨幣として使用された
こともあった。
[説文]ニ下 に「行きて得る所有るなり」とし、字形を彳と見と寸とに従うとし、
また古文として見・寸に従う字を録する。
卜文の字には貝と又とに従う字形があり、貝を手に持つ形に作り、金文もその形
のものは「純をえ(上下に貝+寸)たり」と(上下に貝+寸)の字を用いる。
彳に従う字形のものは、多く贖(しょく)の初文として用いており、金文の[師旂
鼎(しきてい)]には得を贖の意に、また[こつ(上下に爪+日)鼎(てい)]に
「乃(なんぢ)の人を求(つなぐ)へ。乃(も)し得(贖(しょく))せざる
ときは、乃(なんぢ)匡(きゃう(人名))の罰大なり」とあって、この得は贖
の意である。
また外征によって俘虜(ふりょ)をえたときにも、[じ(左上下に木+土 右側
に犬)き(皀+殳)]に「得たる又(あ)り」とみえるが、[左伝、定九年]に「凡
(およ)そ器用を獲(と)るを得と曰ふ」というのが、それに当たる。
金文では「純をえ(上下に貝+寸)たり」の(上下に貝+寸)と、これらの得の
字形に区別がある。
得は贖、俘獲のことも贖の意をもつものとされたのであろう。
(白川静 新訂 字統(普及版) 平凡社)より
「得」はもとは「よそに出かけて貝を手に入れて持つ」形だったのですね。
また、彳に従う字は「贖」の意味に使われていたようですね。
さて今日の一枚は・・・
棚に置いたシンビジウムの花芽が棚の上より大きくなって、つぼみの形が見えてきました。
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