新*今日の漢字* 「敗」
昨日最寄り駅のデパート(?)へいつものようにお歳暮を注文にいきました。
数か月ぶりのデパートの中は改装が進み、いろいろ場所が移動していたりと
竜宮城から帰ってきたときの浦島太郎状態でした。
お歳暮の受付のカウンターの席について、対応をしていただいている時に・・・
担当の方が、「当店では来年からはお歳暮、お中元を扱わなくなりました。それぞれのお店
にてご注文ください。」と言われました。
よくわかりませんが、そういうご時世なのでしょうか。
では・・・
新*今日の漢字*
「敗」音読み ハイ 訓読み やぶ(れる)
画数 11画 部首 攵
では常用字解で調べてみましょう。
会意 貝(ばい)と攴(ぼく(攵))とを組み合わせた形。
攴は木の枝を手(又(ゆう))に持つ形で、打つの意味となる。
貝は南海産の子安貝(こやすがい)の形で、貴重品であって宝物とされ、古くは
貨幣として使用された。
この宝物を殴(う)つことを敗といい、「やぶる、傷つける、こわす、そこな
う」の意味となる。
また敗戦・敗北(戦いや試合にまけること)のように「まける、やぶれる」の
意味に用いる。
甲骨文字には鼎(てい)と攴とを組み合わせた形の字があり、鼎(かなえ(もと
煮炊き用の青銅器で、祭器として用いる))に刻まれた重要な契約事項の銘文を
傷つける意味となる。
(白川静 常用字解 平凡社)より
次に字統を調べてみました。
会意 貝(ばい)と攴(ぼく)とに従う。
貝は宝器とすべきもので、これを殴(う)って毀敗(きはい)することをいう。
[説文]三下 に「毀(やぶ)るなり。攴・貝に從ふ。會意」とし、籀文(ちゅうぶ
ん)の字形をあげる。
籀文はニ貝の形に従う。
戈(か)部十二下 に「賊は敗るなり。戈に從ひ、則聲」とするが、則・賊は
ともに鼎(てい)に従う形の字で、鼎に銘文を加えて誓約とすることを則、その
鼎銘として加えた側を戈(ほこ)や干(たて)で毀滅することによって無効に
し、違背する行為を賊という。
敗が貝に従うとすれば、財貨を毀敗する意となるが、卜文に貝を攴(う)つ形の
ものと、鼎を攴つ形のものと二形あり、金文の字形は両貝に従う。
ものを毀敗する意より、敗徳・敗軍・敗俗のように用いる。
(白川静 新訂 字統(普及版) 平凡社)より
「敗」は「宝物である貝を殴(う)つこと」を表していたのですね。
意味としては「やぶる、傷つける、こわす、そこなう」ということになるのですね。
甲骨文字の中には貝ではなく鼎に従う字もあったようですね。
こちらは「鼎に刻まれた重要な契約事項の銘文を傷つけ無効にする」という意味があった
ようですね。
さて今日の一枚は・・・
庭の花に水やりに行くと、かわいい芽を発見!
どうやら主人はあいている場所にホウレンソウの種をまいたようです。
いつ食べられるのかな~?
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