新*今日の漢字* 「梅」
今日は朝から外孫を預かっていました。
外孫は今日が2才のお誕生日で、ネットで購入したプラレールがギリギリで間に合いました。
箱を見た途端開けたくて大騒ぎをはじめ、その勢いに負けて箱を開けると・・・
自分でレールをつないで付属の「新幹線かがやき」をのせて走らせて、ご満悦でした。
では・・・
新*今日の漢字*
「梅」 音読み バイ 訓読み うめ
画数 10画 部首 木
では常用字解で調べてみましょう。
形声 音符は毎(まい(每))。
字はまた楳に作り、音符は某(ぼう)。
「うめ」をいう。
[説文]六上 に「某は酸果(さんくわ)なり」とあり、某を楳のもとの字であると
している。
某はもと曰(えつ)と木とを組み合わせた形で、木の枝に曰(神への祈りの文で
ある祝詞(のりと)を入れる器の口(さい)の中に、祝詞のある形)を著(つ)
けて神にささげ、神意を問に謀(はか)るの意味で、謀のもとの字である。
梅の木は中国原産で、わが国には、奈良時代以前に渡来したといわれ、梅は当時
の中国語の音のまま読まれていたのであろう。
上に母音(ぼいん)をつけて「うめ」という国語にしたものである。
平安時代には「むめ」ともよまれていた。
中国では梅を鑑賞する風があり、「万葉集」には梅の花の美しさをたたえる歌が
多い。
当時は桜の花よりも梅の花の香りが好まれたのである。
(白川静 常用字解 平凡社)より
次に字統を調べてみました。
形声 声符は毎(まい(每))。
[説文]六上 に「くすのき(木+冄)なり。食らふべし。木に從ひ、每聲」とし、
また重文として楳(ばい)を録し、某(ぼう)声とする。
前条の「なん(木+冄)は梅なり」と互訓。
荊州(けいしゅう)では梅といい、揚州(ようしゅう)では(木+冄)という。
[説文]はまた某字条六上 に「酸果(さんくわ)なり」とし、某を梅の初文と
する。
梅・楳・某はのち梅の字として用いられるが、梅・(木+冄)は楠(くすのき)
の初名であり、また梅は酸果の名に用いる。
某はもと祝禱(しゅくとう)を収めた器である曰(えつ)と、木に従うもので、
木の枝の先に祝禱の器を結いつけて神前に掲げ、神意に諮ることを示す字で、
謀の初文。
また梅の異文として好事の人の愛用する槑(ばい)は、[説文]では某の古文とする
が、おそらく某を二つ並べた形であって、また謀の初文とすべく、これを梅に字
に用いるのは誤りである。
漢の楽府(がふ)、横吹曲辞、漢横吹曲の一つに[梅花落]があり、のち六朝(りく
ちょう)期より梅花を艶賞(えんしょう)する作品が現れる。
明(みん)・清(しん)以後には寒梅の姿が好画題となった。
(白川静 新訂 字統(普及版) 平凡社)より
「梅」はもと「楳」とも書かれていたようですね。
古い時代の中国や日本では桜の花よりも梅の花の香りが好まれていたようですね。
余談ですが、私も咲いてよし、実が生ってもよしの梅の木は大好きです。
さて今日の一枚は・・・
近所の農家では立派なブロッコリーが収穫されていますが・・・
わが家でも中心の部分にそれらしきつぶつぶの塊ができていました。
いつ食べられるのでしょうね?
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