新*今日の漢字* 「費」
今日はとても冷え込んでいます。
朝の気象情報で・・・
「今は2度を超えていますが、先ほどまで1度台でした。」と言っていました。
渋谷で1度ということは・・・我が家のあたりは0度近くでしょうか。
本格的な冬が訪れたのですね。
では・・・
新*今日の漢字*
「費」 音読み ヒ 訓読み つい(やす える)
画数 12画 部首 貝
では常用字解で調べてみましょう。
形声 音符は弗(ふつ)。
[説文(せつもん)]六下 に「財用(費用)を散ずるなり」とあって、むだ使いを
するの意味とする。
弗は金文では否定詞「あらず」の意味に使用しており、費はもと否定的な意味を
もつ語である。
[呂氏春秋(りょししゅんじゅう)、禁塞(きんさい)]に「神(こころ(心))
を費(つひ)やし魂を傷(いた)ましむ」と、無用に精神を費やすことをいい、
財貨だけでなく、精神を「ついやす」の意味にも用いる。
(白川静 常用字解 平凡社)より
次に字統を調べてみました。
形声 声符は弗(ふつ)。
[説文]六下 に「財用を散ずるなり」(段注本)とあり、もとむだに消費すること
弗は金文において否定詞に用いており、費はその否定的な意味を含む字であろう
と思われる。
金文の人名に ひ(費+リ)伯(はく)があり、 ひ(費+リ)は刀で費をさく形で
ある。
[呂氏春秋(りょししゅんじゅう)、禁塞(きんさい)]に「神(こころ)を費やし
魂を傷ましむ」とあり、無用に精神を労するをいう。
のち費用の意となった。
[論語、尭曰(ぎょうえつ)]に「君子は惠なるも費やさず」とは無駄に費やさない
という意であろう。
心をいためることを費心・費神といい、精力を用いることを費力といい、時間
つぶしを費時という。
(白川静 新訂 字統(普及版) 平凡社)より
「費」は「もと否定的な意味をもつ語」だったのですね。
そして金銭だけの意味ではなく、心や精神を費やす意味もあるのですね。
さて今日の一枚は・・・
昨日の続きで川辺の植物です。
セイタカアワダチソウの種だと思いますが、雪が積もっているように見えました。
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