新*今日の漢字* 「夫」
昨日の七回忌も終わり、のんびりムードの日曜日です。
では・・・
新*今日の漢字*
「夫」 音読み フウ フ 訓読み おっと
画数 4画 部首 大
では常用字解で調べてみましょう。
象形 髻(まげ)に簪(かんざし)を通している男の形。
大(手足を広げて立っている人を正面から見た形)に一を加えて、頭上の髻に簪
をさして正装している姿を示している。
頭上に三本の簪を立ててさし、それに手(又(ゆう))をそえて髪飾りを整える
女の姿が妻で、それは結婚式のときの着飾った女の姿である。
夫・妻は結婚式のときの正装した男女の晴れ姿を示す字である。
それで夫は「おっと、おとこ」の意味となる。
夫人(貴婦人の妻。また、他人の妻を敬って言う語)、夫子(長老・賢者・先
生などを尊敬していう語)は、もと「夫(か)の人」と、直接に名を呼ばずに
えんきょくにいう言い方で、敬語的な呼び方である。
「それ」は言い出しや文の初めに用いる発語、「かな」は句末に用いる詠嘆の
助詞。
(白川静 常用字解 平凡社)より
次に字統を調べてみました。
象形 髻(まげ)に簪(かんざし)を通している男の形。
大は人の正面形で、その頭に加えている一は簪(かんざし)の飾り。
男子の正装している姿である。
妻は女子が髪飾りを整えた形。
夫妻とは、婚礼のときの男女の晴れ姿を写した字である。
[説文]十下 に「丈夫なり。大に從ふ。一は以て簪(しん)に象(かたど)るな
り。周(しう)制、八寸をもって尺爲し、十尺を丈と爲す。人は長(たけ)八
尺なり。故に丈夫と曰ふ」とする。
「周制」以下の文は、おそらく後人の加えたものであろう。
この計算方法によると、[論語、泰伯(たいはく)]「以て六尺(りくせき)の弧を
託すべし」とは、十八歳の王子のことをいうことになるが、すでに弧と称しがた
い年齢である。
大と夫とは古く字が通用し、卜辞に大甲を夫甲としるす例があり、また金文に、
呉(ご)王夫差(ふさ)を呉王大差としるしている例がある。
秦の刻石にも大夫を夫夫としるしているが、前後の文によって読み分けていたの
である。
夫は成人男子をいう語に用い、金文の[大盂鼎(だいうてい)]に「人鬲(じんれ
き)千又(いう)五十夫」「人鬲、馭(ぎょ)より庶人にいたるまで六百又
五十又九夫」、[こつ(爪+曰)鼎(てい)]に「厥(そ)の臣廿夫」「衆一夫」
[伯克壺(はくこくこ)]に「僕三十夫」[散氏盤(さんしばん)]に「散の有し
(辭-辛+司)十夫」のように、臣従の者や、労役のことに服するそれぞれの
身分のものをいう。
大夫とは、そのような夫の管理者であり、古くは伯とよばれた。
・・・中略(出典例いろいろ)・・・
夫人という語は、金文の[曾姫無卹壺(そうきぶじゅつこ)]に「聖(せい)くわ
ん(走にょう+亘)の夫人(ふじん)曾姫無卹」のように称しているが、夫人・
夫子(ふうし)は「夫(か)の人」という婉曲的(えんきょくてき)な呼称。
もと尊敬の意を示すもので、代名詞の用法からでは語である。
・・・中略・・・
語末に詠嘆の助詞として用いることがあり、[論語、子罕(しかん)]「逝(ゆ)く
者は斯(かく)の如き夫(かな)、中略・・・」など論語以後に多い。
また語端を改めるときの「夫(そ)れ」という発語に用い、[左伝]にそのよう例が
多い。
(白川静 新訂 字統(普及版) 平凡社)より
「夫」は「髻(まげ)に簪(かんざし)を通している男の形」であり、夫妻という字は
「結婚式のときの正装した男女の晴れ姿を示す字」だったのですね。
直接に名を呼ばずにえんきょくにいう言い方で、敬語的な呼び方の「夫人」「夫子」「夫(か)の人」という使い方もあるようですね。
また、男の人以外を表すものとしては論語以後に多い「かな」左伝に多い「それ」の使い方
があるようですね。
さて今日の一枚は・・・
昨日、玄関の飾り窓(?)の掃除を久々にしました。
グリーンネックレスという多肉植物を自由に伸ばしていたのですが・・・
この夏の間に写真の3点に貫通してしまったようです。
抜くわけにもいかず、切るわけにもいかず、そのまま移動して、そのままもとの場所へ
もどしました。
植物が選んだ大小のペンダントトップが3点ということでしょうか。
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