新＊今日の漢字＊　「府」

今日は主人にも手伝ってもらって、リビングの大掃除をしました。

日頃動かせない、大きなテレビやソファーやダイニングテーブルを動かし・・・

ソファーがどいたら、汚れが気になるカーテンを洗いました。

立て替えて約10年いろいろ気になるところが出てきますよね。

では・・・

新＊今日の漢字＊

「府」　音読み　　　フ　　　訓読み　　－－－

　　　　画数　　　８画　　　部首　　广

では常用字解で調べてみましょう。

　　形声　音符は付（ふ）

　　　　　[説文]九下　に「文書の藏（くら）なり」とあり、「くら」の意味とする。

　　　　　重要な文書は府（くら）で保管した。

　　　　　[春秋左氏伝（しゅんじゅうさしでん）、定公四年]に「其（そ）の載書（盟約の

　　　　　書）、～藏（ざう）して周府に在り」とあり、国際関係の文書は周の王室の蔵で

　　　　　ある周府に保管した。

　　　　　文書以外の貨財・器物・兵車なども入れる蔵は府庫といった。

　　　　　のち府署・官府（かんふ（役所））・政府（中央官庁）のように、「つかさ、や

　　　　　くしょ」の意味に用い、首府（中央政府の所在地）のように「みやこ」の意味に

　　　　　用いる。

（白川静　常用字解　平凡社）より

次に字統を調べてみました。

　　形声　声符は付（ふ）。

　　　　　[説文]九下　に「文書の藏（くら）なり」とあり、重要な文書を府に収蔵した。

　　　　　[左伝、定四年]「其の載書（盟約の書）、～藏して周府に在り」、[左伝、僖五年]

　　　　　「勳は王室に在り。盟府に藏す」のように、盟約などの重要な文書は、これを

　　　　　王室の蔵である周府に収蔵した。

　　　　　[左伝、定四年]「藏して周府に在り、覆（ふく）し（示＋見）すべきなり」のよう

　　　　　に、他日の証とするのである。

　　　　　また[左伝、襄（じょう）十一年]「夫れ賞は國の典なり。藏して盟府に在り」、[左

　　　　　伝、定元年]「歸りて、吾（われ）、諸（これ）を故府にみ（示＋見）ん」とあ

　　　　　り、各国にそれぞれ盟府・故府の類があった。

　　　　　・・・中略・・・

　　　　　これを府庫のように諸物を蔵めるところに用いるのはのちの用義である。

　　　　　列国期の金文にふ（上から广＋付＋貝）のような字形がみえ、すでに府庫の意に

　　　　　用いている。

　　　　　のち政府・官府の称となり、行政区域の名に用いられる。

（白川静　新訂　字統（普及版）　平凡社）より

「府」はもと「重要な文書の蔵」だったようですね。

しかしながら列国期にはすでに「諸物を収める」用義に使われ始めたようですね。

そして、そのあと政府など行政区域の名に用いられるようになるのですね。

さて今日の一枚は・・・

オンシジウムのつぼみが黄色く色づいてきました。

よく伸びた姿をと写真を撮ってみましたが、フレームに入れると全体が小さくなってしまっ

たので、つぼみのアップに変えました。