新*今日の漢字* 「粉」
今日は娘が仕事だったので、外孫を預かりました。
ということで、こんな時間に書き込みです。
では・・・
新*今日の漢字*
「粉」 音読み フン 訓読み こ こな
画数 10画 部首 米
では常用字解で調べてみましょう。
形声 音符は分(ふん)。
分は刀でものを二つに分けることをいい。穀物などの細分されたものを粉と
いい、「こな、こ」の意味となる。
[説文(せつもん)]七上 に「面に傳(つ)くる者なり」とあり、顔面にぬる
「白粉(おしろい)」をいう。
白粉には古くは米の粉を使用し、のち鉛(なまり)を原料とする鉛粉(えん
ぷん)・鉛華を使用した。
化粧は古くは仮面と同じく神事のときに用いた。
外面を飾り欺(あざむ)くことを粉飾という。
(白川静 常用字解 平凡社)より
次に字統を調べてみました。
形声 声符は分(ふん)。
分に分散するものの意がある。
[説文]七上 に「面に傳(つ)くる者なり」とあり、白粉(おしろい)をいう。
白粉には古く米粉を用いたが、その光潤なるものを英粉、沈香(じんこう)を
加えたものを香粉という。
頬紅(ほおべに)には てい(赤+巠)粉(ふん)があり、宋玉(そうぎょく)
の[登徒子好色(とうとしかうしょく)の賦]に「粉を著(つ)くれば則ち太(はな
は)だ白く、朱を施せば則ち太だ赤し」とみえる。
[韓非子(かんぴし)、顕学]に「脂澤粉黛(したくふんたい)を用ふるときは、
則ち其の初に倍す」とあり、脂粉を用いた。
六朝期には男子にも化粧するものが多く、白粉にも鉛華が用いられた。
曹植(そうしょく)の[洛神(らくしん)の賦]に「鉛華御(もち)ひず」の句が
あるから、漢(かん)・魏(ぎ)のころすでに行われていたのであろう。
化粧は古くは神事に用いたもので、仮面と同じ性質のものである。
ゆえに外面を飾ることを粉飾という。
粉はすべて粉末状のものをいい、胡粉(ごふん)で下絵作りをすることを粉本
(ふんぽん)、人のために骨身を惜しまぬことを粉骨砕身という。
(白川静 新訂 字統(普及版) 平凡社)より
「粉」は[説文]では「顔面にぬる白粉」という説明だったようですね。
なぜ米へんなのかというと「古い時代には米の粉」を使っていたからだったようですね。
「白粉」といっても、古い時代には神事に用いられていたようで、仮面と同じ性質のもの
だったのですね。
さて今日の一枚は・・・
写真がストックがなくなってしまったので、オンシジウムの全体写真です。
隣のカボックに小さな葉っぱが育っているのも見えますね。
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