新*今日の漢字* 「法」
今日は年明け用のお餅を搗きました。
今年は実家の母が亡くなって、喪中なのでお供えは作らずのし餅だけです。
そして、品切れで遅れていた外孫のクリスマスプレゼントが到着したので・・・
取りに来てもらいました。
その後、内孫たちが遊びに来て・・・YouTubeを鑑賞。
やはり、こんな時間となりました。
では・・・
新*今日の漢字*
「法」 音読み ホウ ハッ ホッ 訓読み ---
画数 8画 部首 シ(さんずい)
では常用字解で調べてみましょう。
会意 もとの字は灋(ほう)に作り、水と廌(たい)と去とを組み合わせた形。
古い時代の裁判は、祝詞(のりと)を唱え、偽りがあれば罰を受けますと神に
誓って行う神判(しんぱん)しんぱんの形式で行われた。
廌は解廌(かいたい)とよばれる羊に似た神聖な獣で、これが原告・被告の双方
から提出されて裁判が行われた。
去は大(手足を広げて立っている人を正面から見た形)と きょ(凵の上部が狭
くなったような形)とを組み合わせた形。
きょ(凵の上部が狭くなったような形)は口(さい(神への祈りの文である祝詞
を入れる器))の蓋(ふた)を外して、祝詞が偽りであったとして無効とする
ことを示す。
裁判に敗れた者(大)が解廌と きょ(蓋を外した祝詞の器)といっしょに水に
流されることを灋といい、廃(すてる)の意味となる。
金文では「朕(わ)が命(命令)を灋(す)つること勿(なか)れ」という。
のち灋の中の廌を省略した法の字形となり、「のり(法令・規則)、のっとる
(のりに従う)、てだて(方法)」の意味に用いる。
(白川静 常用字解 平凡社)より
次に字統を調べてみました。
会意 正字は灋に作り、水と廌(たい)と去とに従う。
廌は神判(しんぱん)に用いる羊に似た神聖な獣で、解廌(かいたい)とよばれ
るもの。
去は大ときょ(凵の上部が狭くなったような形)とに従うて、題はその神判に敗
れた人の正面形。
きょ(凵の上部が狭くなったような形)はその神判のとき、自己詛盟(そめい)
をして誓った盟誓を収める器の形である口(さい)の蓋(ふた)をとり去った
形。
この盟誓に虚偽があったとして蓋をとり去り、破棄する意を示す。
すなわち灋の字形は、その敗者と、破棄された盟誓の器とを、敗訴者の提供した
解廌とともに水に投棄することを示す字。
金文には、これを大きな獣皮に包んで投棄することを示すものがある。
その獣皮は鴟夷(しい)とよばれるもので、馬を空抜(うつぬ)きにしたような
大きなものを用いたのであろう。
敗訴者は神を欺き、神を穢(けが)したものとして、わが国の大祓(おおはら
え)のような法式によって、八重(やえ)の潮路(しおじ)のかなたに遠く流さ
れる。
のちその解廌の形である廌を省略した字形が、法である。
[説文]十上 は灋時条に「けい(井+リ(刑))なり。之(これ)を平らかにする
こと水の如し。水に從ふ。廌は不直なる者に觸れて之を去らしむる所以(ゆゑ
ん)なり」(段注本)とし、水を平準の意とするが、これは古代の神判における
大祓の儀礼を示す字であった。
・・・中略(鴟夷の例)・・・
法は犯罪者を江海に投ずる、古代的な刑罰の法を原義とするが、のち刑罰の法・
法則。法制の意となり、法式・規範の意となる。
金文では灋を「朕(わ)が命を灋(す)つる(廃する)こと勿(なか)れ」と廢
(廃)の意に、また[大盂鼎(だいうてい)]「先王を灋保(はうほ)す」と法則の
意に用いる。
・・・中略(同僚官友の例・戦国期の法術的な例)・・・
のち技術的なものをもいい、技法・書法のようにいう。
灋の字形・字義の推移のうちに、古代的な法観念の展開をたどることができる。
(白川静 新訂 字統(普及版) 平凡社)より
「法」はもと「灋」と書き、古代の刑罰の方法を表していたのですね。
時代とともに「古代的な刑罰の方法」から「刑罰の法・法則・法制の意」なり、「法式・規
範の意」となって、のち「技術的な技法・書法」にも用いられるようになったのですね。
さて今日の一枚は・・・
冬休み中の上の孫と下の孫はママさんとクッキーを作ったのを持ってきてくれました。
上のハートは下の孫、下の猫とカービーは上の孫の力作です。
美味しくいただきました。
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