新*今日の漢字* 「陸」
今日は昼頃から甥っ子の関係の賀詞交歓会のお手伝いです。
ではその前に・・・
新*今日の漢字*
「陸」 音読み リク 訓読み ---
画数 11画 部首 こざとへん
では常用字解で調べてみましょう。
形声 音符は坴(りく)。
坴は六を重ねた形で、六は金文の字形からみると、小さなテントのような形の
建物形である。
ふ(𠂤にもう一つ口のような物ついている形(こざとへん(もとは縦画に上が平
らな直角三角形が3個ついている形)))は神が天に陟(のぼ)り降りするときに
使う神の梯子の形であるから、陸は神を迎える幕舎(ばくしゃ)のあるとこ
ろである。
[説文(せつもん)]十四下 に「高平の地なり」とあり、「おか、くが(陸地)」
の意味に用いる。
(白川静 常用字解 平凡社)より
次に字統を調べてみました。
形声 声符は坴(りく)。
坴は神を迎える幕舎の形。
ふ(𠂤にもう一つ口のような物ついている形)は神が陟降(ちょくこう)する
神梯(しんてい)の形。
神様の前にその幕舎を設け、神を迎え祀(まつ)るところを陸という。
[説文]十四下 に「高平の地なり」とし、坴声とする。
[段注]に、坴は土塊の坴坴たるさまであるから、陸とは土があって石のないとこ
ろであるとする。
およそ山上の高平なところは、神を迎え祀るに適したところで、たとえば湖南
寧郷(こなんねいきょう)で出土した青銅器の大鐃(だいどう)・四羊犠方尊
(しようぎほうそん)なども、山中の高平なところに埋蔵されており、山上の
祭祀(さいし)が行われたところを示す遺器である。
金文の図象には、神様の前に両 りく(山の真ん中の画をノのように書き突き
抜けている形+六)をおき、その下にまた土をしるすものがある。
土は土主して社。
また両 ふ(𠂤にもう一つ口のような物ついている形)の間に りく(山の真
ん中の画をノのように書き突き抜けている形+六)をおく形のものがあって、
それが神の宿るべき建物の形である。
屋根に千木(ちぎ)や鰹木(かつおぎ)を置く我が国の神社建築に似たところ
があって、注意される。
[左伝、昭四年]に蔵氷の儀礼のことがするされている。
日が北陸になるとき氷を蔵し、四月立夏、日が西陸にあるとき氷を出す。
・・・後略(陸・坴の文献例)・・・
(白川静 新訂 字統(普及版) 平凡社)より
「陸」は「こざとへんは神梯なので神を迎える幕舎のあるところ」だったのですね。
古い時代の中国では山上の平らな所に神を迎え祀っていたのですね。
さて今日の一枚は・・・
薄暗かったのでピントがぼやけていますが、部屋から出ようとするお姉さん猫のモモに
じゃれつこうとする、末っ子猫のいちごです。
しばしにらみ合ったり、取っ組み合ったりして、最後はモモが「シャー!」とお怒りの声を
あげて終了します。
クルンと持ち上がったいちのしっぽ、遊んでいるのでしょうね。
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